健康科学専攻 博士後期課程
※健康科学専攻(博士前期課程・博士後期課程)の開設に伴い、2021年4月より健康科学専攻(修士課程)は募集停止しました。
人材養成目標
①健康科学における研究機関の研究者の養成
目覚ましい進歩を遂げる健康科学分野において、「根拠に基づく健康科学Evidence-Based Health Sciences」を創造し、国際的に活躍できる研究者を養成します。
②健康科学における高等教育機関の教育者の養成
豊かな人間性と後進育成への情熱を持ち、卓越した専門的知識と識見に裏づけられた研究力の高い教育者を養成します。
③健康科学における高度専門職者の養成
高度な専門的業務に従事するために必要な研究能力を備え、現場のイノベーションに寄与できるマネジメント能力を有する人材を養成します。
カリキュラムの特色
将来の基盤となる知識を身につける共通科目
博士後期課程では、健康科学分野における研究者、教育者、高度専門職者の養成を行います。共通科目では、必修科目として「健康科学実践研究法特論」を配置し、健康科学研究への展望を広げます。さらに、選択科目は希望進路に応じ選択することで、将来の基盤となる素養・知識を修得します。
高度な専門性と研究力を養う専門科目
より高度な専門性と研究力を養う専門科目を、「健康生命科学領域」と「健康・生活支援科学領域」の2つの領域に配置します。健康生命科学領域では基礎科学的な手法により行われる研究の理論と方法論を、健康・生活支援科学領域は臨床かつ実証的な手法により行われる研究の理論と方法論を演習により修得します。
これによって、基礎となる学問分野である「理学療法学」「作業療法学」「臨床心理学」「心理学」「救急救命学」「臨床検査学」の枠を越えて、健康科学の分野でさらなる専門性を追究していきます。
教育・研究上の特色
修了生論文テーマ例
- 胸郭柔軟性と脊柱運動との関連性
- 早期・初期変形性膝関節症における身体機能、生活の質に影響を及ぼす因子の検討
- 高齢期有酸素運動がラット骨格筋ミオシン重鎖アイソフォームに与える影響
- 乳幼児期の子をもつ母親の母親像と養育態度
-健常者における体幹伸展動作に着目して-
-タイプ別線維の組織化学的変化と運動誘発促進タンパク質の発現量に着目して-
- 小学校のスクールカウンセラーに期待される役割
- 性別違和を持つ者のジェンダーアイデンティティ形成の心的過程 - FtM を対象とした質的研究-
- 大学生における自己効力感と時間的展望の関連
- E.H.Erikson の生涯発達論における垂直軸について
- オキシトシンの投与が思春期マウスの社会情動性に与える影響
- 他者の感情制御に対する認知に影響を与える要因の分析
- A 市を調査対象として、教師との連携に焦点をあてて-
複数教員による研究指導体制
研究計画から論文作成までのリサーチワークを行う科目として、それぞれ1~3年次に「特別研究Ⅰ~Ⅲ」を配置します。研究指導は、主研究指導教員に加えて、副研究指導教員2人を配置して複数体制とし、主研究指導教員と副研究指導教員の研究分野が健康生命科学領域と健康・生活支援科学領域にわたるようにすることで、研究分野の指導が相補的に機能するようにします。
社会人受講を考慮した柔軟な開講を実施
仕事を持つ社会人の学生などが勤務を継続しながら、大学院で学修することのできる環境を提供するため、平日の5・6講時や土曜日、長期休暇中を利用した集中的な授業など、柔軟な対応を行うとともに、研究指導の時間についても、できる限り弾力的に運用します。
また、標準修業年限は博士後期課程が3年ですが、長期履修制度により4年とすることが可能です。なお、授業料等の納付金については、どちらの修業年限を選択しても在学中に必要な合計金額は同一となります。
大学院生研究室の設置と研究環境
共用机・ロッカー・パソコンを備えた大学院生研究室が設置されています。
また、図書館および情報メディアデスクが大学院生・学部学生の支援を行っています。全大学院生・学部学生にはメールアドレスとアカウントが配布され、学修・研究目的でのみ本学のインターネット環境を自由に利用することができます。
- 図書館開館時間…開講期 8:45 ~ 20:30、土曜日 8:45 ~ 17:15(休講期は月~土曜日 8:45 ~ 17:15)
- 情報メディアデスク窓口時間…開講期 月~金曜日 8:45 ~ 19:30、土曜日 8:45 ~ 17:15(休講期 月~土曜日 8:45 ~ 17:15)
- 日曜日・国民の休日等、開館・開室しない日もあります。
- 詳細はホームページでご確認ください。
研究生制度
本学大学院は研究および教育に支障のない範囲で、研究生の受け入れを行っています。研究生は、特定の研究テーマについて、本学大学院の指導教員のもとで研究を行います。研究期間は、4月からの1年間、または前期か後期の半期となります。所定の研究を終了したときには、願い出によって研究事項や研究期間などについて、証明書を交付します。
なお、研究生としての期間満了後、引き続き研究生を希望する場合は、次年度の募集要項に従い、あらためて選考を受ける必要があります。
カリキュラム
2024年度 予定
*講義内容詳細については、シラバス をご参照ください。
科目区分 | 授業科目 | 単位数 | 授業形態 | 回生 | 開講期 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
必修 | 選択 | 自由 | ||||||
共通科目 | 健康科学実践研究法特論 | 1 | 講義 | 1 | 前期 | |||
Scientific English | 1 | 演習 | 1 | 前期 | ||||
健康科学イノベーション特論 | 1 | 講義 | 1 | 前期 | ||||
医療マネジメント特論 | 1 | 講義 | 1 | 前期 | ||||
医学・健康教育特論 | 1 | 講義 | 1 | 前期 | ||||
専 門 科 目 |
健康生命科学領域 | 生体機能学特論演習 | 2 | 演習 | 1 | 後期 | ||
行動科学特論演習 | 2 | 演習 | 1 | 後期 | ||||
健康・ 生活支援科学領域 |
健康回復支援科学特論演習A | 2 | 演習 | 1 | 後期 | |||
健康回復支援科学特論演習B | 2 | 演習 | 1 | 後期 | ||||
健康回復支援科学特論演習C | 2 | 演習 | 1 | 後期 | ||||
健康回復支援科学特論演習D | 2 | 演習 | 1 | 後期 | ||||
健康・生活支援科学特論演習A | 2 | 演習 | 1 | 後期 | ||||
健康・生活支援科学特論演習B | 2 | 演習 | 1 | 後期 | ||||
健康・生活支援科学特論演習C | 2 | 演習 | 1 | 後期 | ||||
健康・生活支援科学特論演習D | 2 | 演習 | 1 | 後期 | ||||
健康・生活支援科学特論演習E | 2 | 演習 | 1 | 後期 | ||||
研究指導 | 特別研究Ⅰ | 2 | 演習 | 1 | 通年 | |||
特別研究Ⅱ | 4 | 演習 | 2 | 通年 | ||||
特別研究Ⅲ | 4 | 演習 | 3 | 通年 | ||||
教育関係科目 | 教育心理特論研究 | 2 | 講義 | 1 | 前期/後期 | |||
教育原理特論研究 | 2 | 講義 | 1 | 前期/後期 | ||||
教育方法特論研究 | 2 | 講義 | 1 | 前期/後期 |
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