看護学専攻 博士後期課程
人材養成目標
看護学の研究としてヘルスケアの成果を示すことにつながるアウトカムリサーチを志向した研究活動を行い、高度な専門的業務に従事し医療の質改善に必要な研究能力およびその基礎となる豊かな学識を備えた人材を養成します。
①アウトカムリサーチを志向する研究者の養成
看護実践の質の改善に向けたエビデンスを創造し、医療の質を改善する改革を進めていく原動力となる研究を自立して実施できる高度な研究能力を持つアウトカムリサーチ志向型研究者を養成します。
②組織やケアシステムを変革・構築できる高度な看護管理者の養成
看護ケアの質の管理やスタッフ看護職の実践を研究的にデータ化し、高度専門職業人を活用する効果的な人事管理ができ、アウトカムマネジメントの役割を担う高度な看護管理者(トップマネージャー)を養成します。
③高等教育機関における看護教育者の養成
研究成果を活用した最新のエビデンスをもとに教育を担うと同時に、看護学研究者として看護学の知の創造ができ、学問体系の構築と学問の発展に貢献できる看護教育者を養成します。
教育・研究上の特色
修了生論文テーマ例
- シュミレーション教育でのデブリーフィングにおいてファシリテーターが学習者の学びを導くプロセス
- 定年退職後の男性高齢者の社会参加活動への思いの実態と社会参加活動との関連
- 3次救急初療における患者搬入前の看護実践プロセス
- 臨床実習における対象との関わりで生じる学生のゆらぎへの支援
- 転倒・転落の予防のための看護師とセラピストへのコンフリクト・マネジメント効果
- 勤務時間の異なる看護師を管理している師長のダイバーシティ・マネジメントの効果
社会人受け入れのための履修形態の弾力化
医療・看護分野における高度な専門的知識・能力を持つ人材の養成については、特に病院などの医療機関で勤務する現職の看護職者の生涯教育・卒後教育やキャリア開発としても重要であるという観点から、本研究科では、勤務の都合上昼間だけでは学修が困難と予測される人のために、大学院設置基準第14条の規定を適用して履修形態を弾力化し、土曜日や平日5・6講時にも授業を行うとともに、一定期間の集中的な開講や教育・研究指導などを実施して受講・履修の便宜をはかっています。
また、標準修業年限は博士後期課程では3年ですが、病院等の臨床のキャリアを継続しながら通学できるように、大学院設置基準第3条第2項の規定を適用し、博士後期課程では4年間の長期履修制度も導入しています。
複数教員による研究指導体制
本研究科では、看護学における新たな教育・研究領域を設定し、従来とは異なる側面から看護学へアプローチを進めていくために、広範な視野と多様な視点からの研究指導が行えるように、研究指導においては、学生一人ひとりに対し、専門性・学術性を深めるための主研究指導教員1名と、それを補佐し学際的視野を広めるための副研究指導教員からなる複数教員による指導体制を採用しています。
主研究指導教員は、副研究指導教員と適切に連携を取りながら、大学院生の研究テーマの決定、研究の実施、論文の作成、論文審査等の学生指導を進めていきます。
大学院生研究室の設置と研究環境
共用机・ロッカー・パソコンを備えた大学院生研究室が設置されています。
また、図書館および情報メディアデスクが大学院生・学部学生の支援を行っています。全大学院生・学部学生にはメールアドレスとアカウントが配布され、学修・研究目的でのみ本学のインターネット環境を自由に利用することができます。
- 図書館開館時間…開講期 8:45 ~ 20:30、土曜日 8:45 ~ 17:15(休講期は月~土曜日 8:45 ~ 17:15)
- 情報メディアデスク窓口時間…開講期 月~金曜日 8:45 ~ 19:30、土曜日 8:45 ~ 17:15(休講期 月~土曜日 8:45 ~ 17:15)
- 日曜日・国民の休日等、開館・開室しない日もあります。
- 詳細はホームページでご確認ください。
カリキュラム 2023年度
コースワークとリサーチワークを連動させ、高度な専門性と学際性のバランスの取れた編成としています。また、多様な専門分野の研究者・教育者、先駆的な実践事例を持つ保健医療福祉に関わる実践者により教育・研究指導を行います。
*講義内容詳細については、シラバス をご参照ください。
科目区分 | 授業科目 | 配当回生 | 単位数 | 授業形態 | |
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必修 | 選択 | ||||
共通科目 | 看護実践研究方法論 | 1前 | 2 | 講義 | |
専門科目 | 実践看護基礎学特論演習 | 1後 | 2 | 演習 | |
実践看護応用学特論演習 | 1後 | 2 | 演習 | ||
次世代育成看護学特論演習 | 1後 | 2 | 演習 | ||
広域看護学特論演習 | 1後 | 2 | 演習 | ||
特別研究 | 特別研究Ⅰ | 1通年 | 2 | 演習 | |
特別研究Ⅱ-1 | 2前 | 2 | 演習 | ||
特別研究Ⅱ-2 | 2後 | 2 | 演習 | ||
特別研究Ⅲ-1 | 3前 | 2 | 演習 | ||
特別研究Ⅲ-2 | 3後 | 2 | 演習 |
修了要件
博士後期課程の修了には、3年以上(長期履修の場合は4年)以上在学し、共通科目から2単位(必修)、専門科目から2単位以上、特別研究を10単位(必修)、合計14単位以上を修得し、博士論文の審査および最終試験に合格すること。
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