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予備校講師による入試科目別学習アドバイス

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英語予備校講師による入試科目別学習アドバイス

本学の公募推薦や一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2021年度公募推薦および一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

公募推薦

出題傾向

解答形式は、全問マークシート方式。
問題の構成は、大問3問。[Ⅰ]は長文(約540語)の読解問題で、設問形式は、空所補充(5問)、類義語句選択(5問)、内容真偽問題(5つの選択肢について、本文の内容と合っているかどうかを判断するもの)。英文の内容は、「日本語における外来語、特に英語を中心とするヨーロッパ言語からの借用語」について紹介したもの。[Ⅱ]は短文空所補充問題で、基本的な文法と語彙の問題(5問)。[Ⅲ]は、日英対照形式の英文完成問題で、主に日本文に対応する英文を完成するのに必要な語彙力が試される問題である。内容は、「お金(外貨を含む)を電子マネーなどに交換できる“Pocket Change”(空港やアミューズメント・パークなどに設置されている端末機械)」の紹介。

難易度について。[Ⅰ]の英文は、日本語における外来語についての考察で、話題としては馴染みのものであるが、ウィットに富んだ文章で、その意味では難しいかもしれない。[Ⅱ]は、純粋な語彙問題は1問のみで、後は文法問題で基本的なレベルのものである。[Ⅲ]は、形式は独特で、内容的にもまだあまりなじみのないものかもしれないが、英文に対応する日本文があるので、落ち着いて取り組めば難しいものではない。

学習対策

まず、語彙力をつけること。全体として、語彙の問題(類義語句の選択問題と語句の空所補充問題)が大きな割合を占めているので、何よりも語彙力の充実が望まれる。語彙力をつけるためには、毎日、単語・熟語集を使い、受験必修の単語・熟語を覚える努力が欠かせない。
もちろん、英文を読む力をつけることも大事であることは言うまでもない。そのために500~600語程度の長さの英文、それも今日的なテーマの英文に数多く当たることが必要である。出題される英文は、日本の文化や社会に関することや様々な分野で活躍する日本人についての新聞や雑誌の記事が多いので、そのような英文にもある程度触れておくことも必要である。

基本的な文法の知識を身につけることも欠かせない。英文の意味を捉えるためには、文構造や語句の結びつきを正しく把握する力をつけることが必要である。

過去問に当たって練習しておくことも大事なことである。制限時間内に必要な得点を得るにはどうすればよいのかがわかるからである。

一般選抜

出題傾向

解答形式は、前期A、B、C日程、後期日程のいずれも全問マークシート方式。

問題の構成は、前期日程が大問4題、後期日程が大問3題。前期では長文読解問題が2題出題されるのに対し、後期ではそれが1題となっている。前期日程は、[Ⅰ] [Ⅱ]ともに400~600語程度の長文読解問題、[Ⅲ]は短文空所補充問題と単語の定義選択問題、[Ⅳ]は日英対照式の英文完成問題。[Ⅰ] [Ⅱ]の長文読解問題では空所補充、類義語句選択、内容真偽問題(各選択肢の英文が本文の内容に「合っている」か「合っていない」か、を判断するもの)が共通して出題されている。英文のテーマは、前期A日程[Ⅰ]「従来の技法を生かしながら、自由な発想で斬新なデザインのきものなどを作っている日本人女性の紹介」、[Ⅱ]「ランドセルが現在非常に高価である事情と、ランドセルの歴史について」、前期B日程[Ⅰ]「国連の高官である日本女性の発言を通した、日本のジェンダー・ギャップの現状について」、[Ⅱ]「英語を実際のコミュニケーションの道具として教える教育者を育てることに情熱を持つ日本女性の話」、前期C日程[Ⅰ]「日本のアイヌの人々とノルウェイのSami族の人々の対照的な現状について」、[Ⅱ]「COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の拡大に伴って使われている、受験生にとってはなじみが薄い英語の言葉(例えば、novel「新しい、新型の」)」の説明である。[Ⅲ]は、短文空所補充問題が5題、単語の定義選択問題が5題出題されている。[Ⅳ]の日英対照式の英文完成問題では、空所補充問題に加えて、整序英作文が出題されている。

後期日程の問題構成は、[Ⅰ]長文読解問題、[Ⅱ]短文空所補充問題、[Ⅲ]日英対照形式の英文完成問題となっており、長文読解問題が1題少ないことと単語の定義選択問題がないこと以外は、前期日程と同じである。その長文の内容は「現代人の時間意識と未開社会の人々の時間認識」である。

 難易については、全体として標準的なものであるが、長文問題で取り上げられている英文は、テーマが主に新聞や雑誌で取り上げられるような「時事的な」ものであるために、かなり難しいものである。

学習対策

まず語彙力を充実させなければいけない。単語集・熟語集を利用して繰り返し覚えることが不可欠である。全体として語句の空所補充問題と類義語句選択問題の占める割合が高いので、語彙力の強化だけでもかなりの得点源になる。もちろん、語彙力を充実させるためには、英文を読み解くことをしながら、個々の語彙についての理解を深めることが大切であることは言うまでもない。長文総合問題の対策として、400~500語程度の標準的なレベルの英文の要点をつかむ練習をしよう。また、ネット上の英字新聞や雑誌にアクセスして、様々な今日的問題を扱う英文に触れておくことも大いに役立つ。そうした英文によく用いられる語彙や表現に慣れることも大事である。キーワードを知っていれば、何がテーマか分かりやすいからである。

また、基本文法の習得も欠かせない。文法・語法問題はもちろんのこと、長文読解問題や日英対照式の英文完成問題でも文法力を必要とする問題が出題されているからである。

過去の問題を解いて時間配分を考えておくことも大事である。自分がどの問題で得点しやすいのか、あるいは得点しにくいのかをチェックし、本番では自分の得点しやすい問題から解いていくのが得策である。

国語予備校講師による入試科目別学習アドバイス

本学の公募推薦や一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2021年度公募推薦および一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

公募推薦

出題傾向

大問が4題出題され、その内訳は文章読解問題1題、文学史の単独問題1題、慣用句、敬語などの国語常識に関する問題1題、漢字の単独問題1題であり、前年度と概ね変わりはない。解答方式はすべてマーク式である。

文章読解問題(選択肢4者択一、ただし内容合致問題は、6つの選択肢の中から正解2つを選ばせるもの、また脱文補充は、4者択一から6者択一に変化した)には例年、内容・分量ともに標準的な評論文が出題されているが、それに変化は見られない。本年は川北稔編『ウォーラーステイン』であり、世界システムを「帝国」と「世界経済」という論点から解き明かしている。示唆に富む文章であり、入試現代文にふさわしい内容である。量的にも適度と言えよう。

設問に関しては、第1問の文章読解問題は、接続語や語句の空欄補充問題、脱文補充問題、傍線部に関する設問、本文全体にかかわる内容合致問題が出題されている。問題数は5問で、前年度と変わらない。適度な量であり選択肢の文も読みやすく、特に解きにくい問題はない。第2問から第4問の知識問題も標準的な良問であるので、普通に勉強していれば確実に得点できる。

学習対策

知識問題の比重が高く、その意味で基礎的な国語常識に重点が置かれていると言える。知識問題は、確実に点数が取れる分野なので、取りこぼしをしないよう注意しよう。文学史は文学作品の冒頭や結びなどやや難しいものが出題されているので、細部に至るまでしっかりと学習しておこう。敬語に関しては、敬語を使った例文に習熟しておくこと。また外来語や漢字の構成などにも目配りが必要である。文学史、漢字、四字熟語などはそれぞれ最低でも一冊の問題集はやり遂げ、それを繰り返し、しっかりと身につくまで反復練習しておこう。

文章読解問題については評論文を中心に練習を積んでおくことが必要である。人によって得手不得手はあろうが、現代文の場合、答えを決めてかかるとうまくいかないことが多い。先入観を持たずに問題文を正確に読解することを心がけよう。特に空欄補充は感覚に頼るのではなく、前後の文脈に即した語句や接続語を選ぶようにしよう。選択肢問題も最初に答えを決めてしまうのではなく、消去法で答えを絞り込むのがよい。その際、労をいとわずに本文を丁寧に比較参照しながら、選択肢を吟味すること。脱文補充に関しても、選択肢に一つ一つ当てはめ、前後の論理的なつながりを吟味したうえで、判断を下すことを心がけよう。安易な即断はくれぐれも禁物である。

一般選抜

出題傾向

各日程ともに、大問4題が出題されている。内訳は、前期のA・B・C日程が文章読解問題(選択肢は内容合致が概ね6者から二つ選ばせる形式、他は4者択一か5者択一)が2題、文学史の単独問題が1題、慣用表現等国語常識の単独問題が1題であった。後期日程については、文章読解問題(選択肢は内容合致が6者から二つ選ばせる形式、他はすべて4者択一)が1題、文学史、慣用表現や文法、漢字の単独問題がそれぞれ1題ずつであった。解答方式はすべてマーク式である。

文章読解問題は各日程ともにすべて評論文である。内容は多岐にわたっており、タイトルで一例を示すと、A日程・高田明典『「私」のための現代思想』、B日程・篠原成彦『言語の起源/起源の言語』、C日程・川平敏文『徒然草』、後期日程・鈴木宏昭『類似と思考 改訂版』などである。特に読みにくい文章とは言えないが、制限時間内で正確な読解をするためには、普段から問題集等で社会科学系の評論文に慣れておく必要があるだろう。なお、問題文の分量は適度なものなので、あせらず丁寧に読むことに努めよう。

設問内容については、文章読解問題では、接続語や語句を補充する空欄問題、脱文補充問題、傍線部に関する設問、本文内容合致問題等が出題されている。選択肢の表現は素直で読みやすく、適度に差別化されているので、解きにくい問題は見当たらない。知識問題については、文学史がやや難しめと言えよう。作品名や作家名を選ばせる問題が中心になってはいるが、かなり突っ込んだ内容が問われる場合があるので留意しておこう。過去問による周到な研究が必要である。四字熟語や慣用句は順当なものであり、普通に勉強していれば問題はない。

学習対策

前期日程では、大問[Ⅰ]、[Ⅱ]の文章題での得点が合否の鍵を握る。

文章題の出典は評論文なので、普段から問題集等で社会科学系の文章に慣れておかなければならない。出題されている文章の内容はやや難解なものも含まれるが読みにくいものではなく、また量的にも適度なものなので、日頃の練習量が決め手になるだろう。決して感覚的な勘などに頼るのではなく、文章の筋道を正確に丁寧に読み取ったうえで判断するように心がけよう。

特に接続語の空欄補充に関しては、安易な判断は禁物である。少し時間をかけてでも丁寧に考えなければならない。脱文補充も選択肢の一つ一つに当てはめて、文脈に合った適切な個所を慎重に見極めるべきである。傍線部に関する設問、内容合致問題については、正解を最初から決めてかかるのではなく、選択肢を比較考量し、どれがより正解に近いかという観点から検討するやり方がよい。いずれにしても普段から、過去問や問題集にあたり、自分に合った勉強方法を確立しておくことが重要である。

知識問題は文学史がやや難しめであり、ここでの取りこぼしは合否を左右しかねない。したがって、単に作品名を暗記するだけでは十分とは言えず、詩や俳句の分野、作品の成立年代、機関誌や雑誌名、作品の冒頭の書き出しの文などに習熟しておかなければならない。問題集を一通りやり終えたら、反復練習して記憶を完全に定着させることが必須である。また、国語便覧等を適宜参照し、情報をより多く蓄えるようにしよう。後期日程の場合、知識問題の比重が高いので、以上述べたようなことに留意して、最善の取り組みをしなければならない。

数学予備校講師による入試科目別学習アドバイス

本学の公募推薦や一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2021年度公募推薦および一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

▼数学ⅠA

公募推薦

出題傾向

大問3題で、それぞれ4~6題の小問が含まれている。限られた試験時間の中で、手際よく解き進めていくことが必要である。また、解答形式はすべて空所を補充するマークシート方式である。[Ⅰ]は、異なる分野の基本問題5題からなる小問集合である。2つの整式の積の展開式における係数の決定、4つの数字を重複を許して用いる場合とそうでない場合とでできる偶数の個数、有名な直角三角形の三辺の比を利用する長さの計算、一次方程式の解、データの平均値と分散の計算が出題されている。いずれも特別な知識や解法を必要とせず、基本的な理解で正解を得ることができるので完答が望まれる。[Ⅱ]は、集合の要素と3変数の一次不等式を材料にした2つの問題から構成されているが、いずれも整数を扱った内容になっている。前者は解答の糸口を見つけるのに少し思考力を、後者は文章を式で表すという中学数学でも行う基本的な作業を要し、難易度に差がつけられている。[Ⅲ]は、図形に関する問題で、様々な定理や法則 ― 方べきの定理、直径に対する円周角、重心の位置、メネラウスの定理、角の二等分線の性質 ― が盛り込まれていて、思考の流れがはっきり見てとれる作りになっている。

どの分野についても、基本的な事柄に対する理解を見ることを主眼にし、そこから自然に得られるはずの思考力や応用力の有無も見ることができるように工夫されている。今回は、二次関数や三角比に関する定理からの出題はなかったが、出題範囲に偏りはないと見てよいだろう。今後も、普段からの学習の積み重ねが物を言う問題が出題されると思われる。

学習対策

出題されている問題の内容や難易度から考えると、各分野の根幹となる概念から始まって、定理や公式について系統立てて説明がされている教科書を読むとよい。次に、例題や章末問題を解いてみることによって、本当に内容が理解できているかを知ることができると同時に、少しレベルの高い問題にも対応できるような思考力や応用力を養うことができる。また、問題量と試験時間から考えると、基礎的な問題や代表的な問題は時間をかけずに解き、変化を持たせて出題されることの多い図形や確率の問題には柔軟に対応できるようにしておく必要がある。解答を作るときは、思考の流れが意識できて理解も深まる記述式にするのがよいが、スピードアップを図ることも大切であるから、マークシート形式の問題も活用するとよいだろう。

一般選抜

出題傾向

前期A~C日程は大問4題で試験時間は60分、後期日程は大問3題で試験時間は40分である。どの日程についても、[Ⅰ]は異なる分野からの小問集合、[Ⅱ]は2分野からそれぞれ1つのテーマに沿った問題、[Ⅲ]または[Ⅳ]は1つのテーマに沿った問題となっている。小問の総数と試験時間を考えると、解法の糸口を素早く見つけてテンポよく解き進めていくことが必要である。また、解答形式はすべて空所を埋めるマークシート方式である。

様々な分野から基礎力を見るための問題を中心に出題されているが、思考力や応用力も必要とする問題に加え、一度解いたことがあるという経験を必要とする入試定番の問題も見受けられる。また、A~C全日程の[Ⅱ](2)は、中学で学習する文章題になっている。高校数学では、この種の問題に当たることは少ないので、どの変数を用いて立式するとスマートに解けるかを的確に判断できる力を養っておくことが大事である。出題範囲に大きな偏りは見られないが、図形を題材にした問題が多いことと合わせて考えると、中学と高校で身に付けてきた数学に対する総合力―感覚的なものや理論的なもの―の到達度を判定したいという意図が読み取れる。特別な知識や解法は要求されないが、普段からの学習の積み重ねで得られる基礎力と応用力が点数に表れる内容になっている。

算数から数学へと徐々に内容が高度になっていくのだが、そこには切れ目のない考え方の流れがあり、連続した理解でないと入試に通用するような本当の学力は得られないということを頭において勉強することが望まれる。

学習対策

第1問と第2問は、基本的な知識が幅広く問われ、単元の偏りもないため、すべての分野を偏りなく学習しておくことが必要である。まずは教科書をしっかりと読み込み、基本事項の内容を正確に理解し、苦手分野をなくすことを心掛けるべきである。理解が不足している分野・苦手分野については、できるだけ早めに対策をとり、分からない問題は質問するなどして、疑問点をなくすようにすべきである。そのうえで、教科書傍用問題集の基本~標準レベルの問題を繰り返し演習することで十分に合格点が狙えるであろう。

また、関数を題材とした文章題は頻出であるから、練習問題をたくさんこなしておきたい。他にも図形の問題は平面図形・空間図形ともに頻出である。いずれも小問による誘導がついており、思考力を必要とする応用問題まで出題される。模範解答の流れが理解できないときは教科書に立ち戻り、「なぜ、このように考えるのか。なぜ、この公式が成り立つのか」を意識して学習することが大切である。その上で、問題集を用いて関数の文章題・図形・確率の問題を繰り返しておきたい。

また、すべての問題がマークシート方式での解答形式であるから、解法が分かっていても正しい答が求められなければ得点にならないので、計算力を高めることにも取り組むべきである。普段の学習時から、計算するときは必ず検算することを意識し、ミスなく計算できるか・計算量を減らすための工夫ができないかを意識して、自らのミスの癖を分析し、たとえ正解であっても模範解答の計算手法との違いがあるときには、そこに目を向けて、より簡潔で・ミスの起きにくい計算手法を取り入れることが大切である。

▼数学ⅠAⅡB

公募推薦

出題傾向

大問3題で、それぞれ5,6題の小問が含まれている。限られた試験時間の中で、解法を素早く見つけ要領よく解くことが必要である。また、解答形式はすべて空所を補充するマークシート方式である。[Ⅰ]は異なる分野の基本問題5題からなる小問集合である。2つの整式の積の展開式における係数の決定、4つの数字を重複を許して用いる場合と、そうでない場合とで出来る偶数の個数、有名な直角三角形の三辺の比を利用する長さの計算、対数方程式と不等式、成分表示による空間ベクトルの内積と空間の直線の方程式が出題されている。いずれも基本を理解しているかを問うもので、完答したいレベルである。[Ⅱ]は、集合の要素を材料にした整数問題と、数比数列の一般項と和に関する問題の2題から構成されている。前者は解法の糸口を見つけるのに思考力を要し、後者は公式で処理する基本問題で、難易度に差がつけられている。[Ⅲ]は、直線と円の位置関係をテーマに、2つの円の共通内接線と共通外接線の図形的特徴をとらえて解く流れのよい問題になっている。

幅広い分野に対する基礎力の有無を見ることを第一にし、普段からの学習で自然に身に付く思考力や応用力も判定できるような構成になっている。教科書の章末問題まで確実に解けるようにしておくとよいだろう。

学習対策

●まずは教科書で基礎をしっかり定着しよう
数学は、計算分野を除く範囲では、用語の意味や基本的な考え方の理解がとても重要であり、そのために、教科書に戻ってこれらを総復習するところから始めるとよいだろう。例えば、データの分析では、分散・標準偏差や相関係数などが正確に身についていないと何をしたらよいのか分からなくなってしまう。また、場合の数と確率では、定義や公式の意味を理解した上で計算しないと正しい結果を導くことはできない。まずは教科書で疑問点が残っていないかを確認して基礎を定着しよう。

●参考書・問題集を繰り返す
基礎が定着しているかどうかの確認は、問題集や参考書で問題を解いてみよう。そのためには、あまり難しすぎない参考書や問題集を繰り返し学習するのが最適な学習方法である。そのときに「どのようなときにこの公式を使用するのか」「なぜこの解法をするのか」を1題1題考えながら演習しよう。

●計算は普段の学習から
マークシート方式の問題では、計算ミスなどケアレスミスをしないように日頃から気をつけてほしい。計算ミスの克服には、普段の学習からマークシート方式の問題であっても、計算過程をきちんと書いて見直す作業が出来るようにすることが大切である。

●過去問は最高の教材
演習を積んだ後、過去問に取り組むことになる。このとき、制限時間はあまり気にしなくてよい。時間無制限で解いてみて、制限時間を超えて解けるのであれば、反復練習により処理スピードを上げることで得点力が一気に上がる。また一方で制限時間に無関係に解けないものが多いのであれば、まだ基礎が定着していないか演習が足りていないので、地道に実力を上げるほかはない。いずれにしても、過去問を通して得点力を上げるために、自分にとって何が必要なのかを自ら調べる意識が重要である。

一般選抜

出題傾向

前期A~C日程は大問4題で試験時間は60分、後期日程は大問3題で試験時間は40分である。どの日程についても、[Ⅰ]は異なる分野からの小問集合、[Ⅱ]は2分野からそれぞれ1つのテーマ沿った問題、[Ⅲ]または[Ⅳ]は1つのテーマ沿った問題となっている。小問の総数と計算量を考えると、与えられた試験時間内で解くためには確かな基礎力を持って要領よく処理することが必要である。また、解答形式はすべて空所を埋めるマークシート方式である。

基本レベルの問題を中心に、幅広い分野から出題されている。数Ⅱ・Bも加えられているので数Ⅰ・Aとの融合問題も見られ、応用力を必要とするややレベルの高い問題も見られる。例えば、B日程の[Ⅱ](2)の対数方程式と後期日程の[Ⅲ]の指数方程式に関する問題は、C日程の[Ⅲ]の二次方程式の解の処理の仕方を応用することになる。個々の分野の理解が大切であることは言うまでもないが、異分野の問題であっても共通する考え方が使えることも多いので、このことに気が付く思考力と問題に対処できる応用力を養っておくことが大切である。関数なら二次関数をスタートに、三角関数、指数・対数関数、高次関数と学習するのであるが、どの関数についても方程式、不等式、最大・最小問題を考えることになる。図形なら、図形の性質をスタートに、図形と計量、図形と方程式、ベクトルと学習するのであるが、必ず共通する内容が含まれている。したがって、数学という大きな世界の中での個々の分野をとらえるという姿勢で勉強するとよいだろう。

学習対策

●苦手な分野を残さないように、まずは教科書から
 参考書や問題集で演習中心の学習は得意な分野であれば学習効果は期待できるが、苦手な分野も同じようにやってもあまり効果は期待できない。根本的な曖昧さが残っている状態で解いても、たまたま解けた、という状況に陥りやすい。偏りなく出題されるので、まずは教科書で基本事項の確認をして苦手な分野を残さないようにしよう。場合の数と確率、整数の性質、数列、ベクトル、微分積分など苦手とする受験生が多い分野では特にしっかりとした理解が必要である。

●参考書・問題集で演習
 基本事項の確認が一通り終了したら、次に参考書・問題集で演習を積み重ねてほしい。演習を通じて公式の使い方に慣れよう。解けなかったら答えをすぐに見てもよいだろう。日々の学習で最も大事なことは、基本問題・典型問題でどれだけ正確にかつ迅速に処理できるかである。この演習が合否を分ける。

●「計算力」=「スピード」+「検算」
 マークシート方式で特に大切な「計算力」も高めよう。制限時間内に解くには、普段の学習からスピードを意識することである。また、計算をやりっぱなしにすることなく、必ず検算をする習慣を身に着けることも大事である。

●最後は過去問演習
 過去問は、力試しのために取っておいたり、直前期の問題演習のために取っておくものではない。最終的には過去問を、学習の中心、参考書・問題集の中心に据えてほしい。基本事項の整理⇔過去問演習の往復が、入試本番で高得点を獲得するために最も大事なことである。

日本史予備校講師による入試科目別学習アドバイス

一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2021年度一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

一般選抜

出題傾向

2020年度同様,2021年度もA・B・C日程ともに大問3題,小問(解答数)40題が出題された。

問題構成は全日程ともに共通しており,数行程度の短文に分けられた標準的な内容のリード文に空欄や下線が設けられ,それに対して解答する。解答形式はすべてマーク式である。設問内容は,語句・人名といった基礎的な知識を解答するものと,4つの選択肢から1つの正文(誤文)を選ぶ形式が大半を占める。それ以外には,4つの出来事(短文)を年代順に並べて3番目に該当するものを選ぶ問題や,地図中から場所を選ぶ問題,史料文の空欄補充やその史料に関する語句を解答する問題が数題見られた。西暦年代が直接問われたのは全日程を通して1題のみ(B日程)であったが,前述した通り,年代順に並べる問題が各大問につき1題(1日程につき合計3題)出題されることや,正誤判定の選択肢文章に西暦が記載されるものもあるため,ある程度の西暦年代の知識も必要とされる。

出題範囲は古代から近代(戦前まで)が大半を占め,原始からの出題はなく,戦後史からの出題は各日程それぞれ1題であった。大問Ⅰが古代・中世,大問Ⅱが近世,大問Ⅲが近代という構成は全日程共通である。出題分野は,政治・外交分野が全40題中で約30題と大半を占め,残りが社会・経済分野と文化史分野となっている。文化史の出題は,A日程で3題(鎌倉文化・北山文化・江戸時代の文化),B日程で6題(国風文化・鎌倉文化・室町時代の文化・江戸時代の文化),C日程で5題(飛鳥文化・平安末期の文化・元禄文化)とそれなりの出題数である。

設問内容の大まかな割合は,語句・人名といった基礎知識を問うものが約20題で全体のおよそ半分,正文(誤文)判定問題が16~18題,残りが年代整序や地図などの問題である。語句は,藤原京・大番催促・伊勢神道・時事新報・青鞜社・四ヵ国条約など,人名は和田義盛・河村瑞賢・徳川家斉・前原一誠・広田弘毅など,正文(誤文)判定では「7世紀後半の出来事について」「奈良時代の民衆の負担について」「保元・平治の乱について」「日明貿易について」「江戸幕府と朝廷の関係について」「大日本帝国憲法について」「加藤高明内閣について」「日中戦争の内容について」など,地図では「閑谷学校の場所(A日程)」「大塩の乱が起きた場所(B日程)」「中尊寺金色堂の場所(C日程)」が問われた。そのほかでは,元禄文化の作品として尾形光琳の『燕子花図屏風』を複数の図版から選択する問題も見られた。いずれも大学受験の日本史としては標準的なレベルで,問題量も60分の試験時間に対して適切である。

学習対策

大学入試問題は教科書を基礎に作成されるのだから,教科書を中心に学習をすすめるのは当然である。その際,まずは問題の大半を占める政治・外交分野(つぎに社会・経済分野,さらに文化史分野)の基礎的な語句や人名を,混乱することのないよう覚えることが重要である。出題傾向で触れた通り,基礎知識に関する問題が全体の約半分を占めるため,ここで得点を積み重ねることを最優先にすべきである。歴史用語はただ単に覚えればよいというわけではなく,「北面の武士」と「西面の武士」など間違えやすいもの,「北条義時」と「北条泰時」など歴代執権を正確に解答できるかを意識しながら学習すること。また,歴史的事項は,ときの天皇・将軍・内閣などと結びつけながら整理し,重要な西暦年代もつけ加えながら時間軸を整理しよう。白村江の戦い→壬申の乱→長屋王の変→藤原広嗣の乱(2021年度A日程),第1次山本権兵衛内閣→第2次大隈重信内閣→寺内正毅内閣→原敬内閣(2021年度B日程)などといった整序問題に対応できるかどうかを念頭におくことも大切である。史料問題も必出であるため,教科書に掲載されている重要な史料は,文中の重要語句や重要フレーズを意識しながら目を通しておきたい。2021年度は,二条河原の落書・正長の徳政一揆・武家諸法度・ポーツマス条約・桂内閣弾劾演説・日独伊三国同盟などの史料が出題されているが,どれも重要な基本的史料であるため,必ず得点に結びつけたい。教科書学習と並行して,標準レベルの史料問題集を1冊こなすのも対策としてよいだろう。

正文(誤文)判定の学習方法だが,問われる内容も多岐にわたっており,単純な歴史用語の知識だけでは対応できないので,まずは古代・中世の基礎的な学習が済んだ時点で,本学(京都橘大学)の過去問から大問Ⅰの正文(誤文)判定問題を実際に解いてみるのがよい。正誤判定というのは,どこまで深く理解していなければ正解できないのか分かるはずである。そうすれば平素の学習においても,「時期」「内容」「結果」などにまで注意をはらう必要性が理解できるだろう。これを,近世の基礎学習→大問Ⅱ,近代(戦前まで)の基礎学習→大問Ⅲと続け,標準レベルの正誤判定問題集などを使って慣れていくとよいだろう。

学習範囲は,主要な出題範囲である7世紀初めの推古朝から太平洋戦争の終結までを中心にすえ,つぎに戦後の占領政策から高度経済成長期までを加えるとよい。注意すべきは,文化史分野の学習をいつまでも後回しにしてしまったり,細かい事項にまで気を取られて,予定していた範囲の学習が終わらないまま受験本番とならないように,余裕を持った計画を立て,基礎的な用語の学習・正誤判定・過去問をバランスよく組み合わせていけるよう意識すること。用語を覚えることばかりに時間を費やし,勉強した「つもり」とならないよう,必ず問題集や過去問を解いて,自分に力がついているのかどうかを確認することが大切である。

世界史予備校講師による入試科目別学習アドバイス

一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2021年度一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

一般選抜

出題傾向

大問は例年通り4題で、小問数も昨年度に続いて40問であった。4題とも、オーソドックスなリード文中の空欄や下線部についての設問で、全問マークシート方式。小問40問のうち、4つの短文から適当なもの、あるいは不適当なものを選ばせる正誤問題が約半数の20~21問であり、単語を答えさせる問題が15問程度、それ以外では3つの短文を時代順に並べさせる問題や、地図や写真を使った問題も出題されている。全体に対する正誤問題の比率は例年変わっていない。

Ⅰ・Ⅱは欧米史、Ⅲ・Ⅳはアジア史。例年アジア史はⅢが中国以外、Ⅳが中国史と明確に分かれている。Ⅲの時代・地域はさまざまであるが、イスラーム史の比率が高い。例年通り、2021年度もA日程Ⅰのローマ帝国~ビザンツ帝国の歴史、B日程Ⅲのメソポタミア史、C日程Ⅲのインド史のように、欧米史・アジア史ともにある地域や国家を扱って長い時期にわたる事項を問う問題が多かった。

時代は古代から現代までまんべんなく出題されており、第二次世界大戦後からの出題も見られる。分野は政治史が中心であるが、社会経済史や文化史も幅広く問われる。

難易度は、いずれも教科書の記述の範囲内で問題が作成されており、標準的である。正誤を判定する問題の一部には判断に迷う短文も見られるが、その場合は他の短文の正誤の判定が明らかであり、消去法で解答できる場合が多い。分量は、正誤判定問題にじっくり取り組んだとしても、60分の制限時間内で充分解答できる。

学習対策

合格点に達するためには、設問の半分を占める正誤判定問題に対応できなければならない。そのためには、単に歴史用語を暗記するだけではなく、その内容や前後の経緯などを理解しなければならない。例えば、「カノッサの屈辱」なら、いつ起こったのか(11世紀後半)、どういう事件なのか(ローマ教皇が神聖ローマ皇帝を破門し、神聖ローマ皇帝がローマ教皇に謝罪)、なぜ起こったのか(ローマ教皇と神聖ローマ皇帝が聖職叙任権をめぐって対立)、事件の結果どうなったのか(教皇権が強化に向かった)を含めて頭に入れていなければならない。正誤判定問題の誤りの文章は、事件の名称が誤っているだけでなく、事件の時期が誤っている、事件の内容が誤っている、事件の原因や結果説明の部分が誤っているなど、さまざまなパターンがあるからである。個別のテーマについても、簡単な年表を自分で作って、歴史の流れをしっかり把握することが重要である。歴史の流れをつかんでおけば、短文を時代順に並べる問題にも十分対応できる。

欧米史はまんべんなく学習することが求められるが、アジア史は中国史の出題頻度が高いので確実に勉強しておきたい。さらに、イスラーム史は出題される頻度が高まっていながら、苦手な受験生も多く、差がつきやすい分野なのでしっかり学習しておくことが必要である。また、文化史も基本的な人物、著書、作品だけでもよいから、おろそかにしないようにしたい。

数は少ないが、地図や図版を使った問題も出題されるので、教科書に載っている地図や写真にはゆっくりと目を通しておくとよい。

以上の傾向と対策は、本大学の実際の入試問題を解くことによってその有効性が実感できるはずなので、本大学の過去問を解くことが、何よりも大事な学習対策である。

物理予備校講師による入試科目別学習アドバイス

一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2021年度一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

一般選抜

出題傾向

A日程・B日程ともに大問4題で構成されている。[Ⅰ]は小問集合で、物理基礎の異なる分野から基本レベルの問題が6問出題されている。[Ⅱ]~[Ⅳ]は、それぞれ2分野から重要な一つのテーマに沿った2,3題の小問が出題されている。

基礎ができていれば、試験時間60分に対して適切な分量である。また、解答形式はすべてマークシート方式である。

A日程で出題された内容は、ボールの鉛直投げ上げ、電力量と熱量保存の法則、簡単な直流回路、振動の伝わり方、粗い斜面を運動する小物体の力学的エネルギーの変化量、電磁波の種類と波長、定滑車を介した2物体の運動方程式、気柱の共鳴、バネに取り付けられた物体と他の物体との完全非弾性衝突、単原子分子の理想気体の定圧変化、ヤングの干渉実験、抵抗とコンデンサーを含む回路である。

B日程で出題された内容は、力のつり合い、変圧器、弦の振動、直線運動をする板の上を運動する小物体、氷から水への変化と熱量保存の法則、コイルの近くを運動する磁石による電磁誘導、等加速度運動とv-tグラフ、抵抗だけを含む直流回路、円錐の内面で等速円運動をする小球、理想気体のP-VグラフとV-Tグラフ、ドップラー効果とうなり、2本の平行電流が作る磁場と及ぼし合う力である。

基本問題が中心で、複雑な問題や特別な知識を必要とする問題はない。これは、基礎がしっかりしていれば、ある程度の応用力は見込めるので、普段の学習の積み重ねを重視しているからであろう。様々な物理現象の解析を、興味を持って勉強しておくことが大切である。

学習対策

各分野からバランスよく、基本レベルの問題が出題されている。問題の難易度によらず、基礎が確実に身に付いていることが必要条件であることは言うまでもない。したがって、教科書に書かれている内容を丁寧に学習し、これと平行して問題演習を行いながら理解を深めていけば合格点に達することができるだろう。

物理では、与えられた状況においてどの法則が使えるかを的確に判断し応用する能力が要求される。それぞれの分野を記述する柱となる法則については、結果だけを覚えるのではなく、それが導かれる過程を知ることにより、法則が成立するための条件も押さえておくことが重要である。この作業により、いくつかの法則や公式が整理され、見通しがよくなり得点アップを図ることが可能となる。例えば、質点の力学の3つの柱は運動方程式、力学的エネルギー保存の法則、運動量保存の法則であるが、仕事と力学的エネルギーや力積と運動量の関係から勉強しておこう。

基本問題が中心で、マークシート方式であることを考えれば、大学入学共通テスト対策用の問題集(基礎レベル~標準レベル)で演習を積んで、時間内で解き切れる力を養っておくことが大切である。

化学予備校講師による入試科目別学習アドバイス

一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2021年度一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

一般選抜

出題傾向

A日程,B日程とも,問題数は大問4題で,試験時間は60分である。例年通り,[Ⅰ]は小問集合,[Ⅱ]は理論化学,[Ⅲ]は無機化学,[Ⅳ]は有機化学からの出題であり,[Ⅱ]~[Ⅳ]はいずれも〔1〕と〔2〕に分問されている。

[Ⅰ]と[Ⅱ]は「化学基礎」,[Ⅲ]と[Ⅳ]は「化学」からの出題であり,解答はすべてマークシート形式である。いずれも標準レベルの内容であるが,分量がやや多いので時間的余裕はあまりない。各分野からバランスよく出題されているが,理論化学については[Ⅰ]と[Ⅱ]の「化学基礎」からの出題に限定されるので,結晶格子,気体,溶液(濃度以外),熱化学,反応速度と化学平衡等に関する計算問題は皆無であり,この傾向はこれからも続くと思われる。

[Ⅰ]の小問集合では,A日程,B日程とも例年通り,教科書の序章「生活の化学」から1題と化学反応式の係数決定1題が出題された。その他,A日程では元素の一般的性質と周期性,原子およびイオンの電子配置,結晶の分類と性質,濃度変換が,B日程では混合物の分離・精製法,分子中の非共有電子対数,原子1個の質量と原子の相対質量,イオン化エネルギーと電子親和力に関する問題が出題された。

[Ⅱ]の理論化学では,A日程,B日程とも中和反応および酸化還元反応と,その応用としての滴定実験が,[Ⅲ]の無機化学では〔1〕が非金属元素,〔2〕が金属元素の単体・化合物の製法と性質,[Ⅳ]の有機化学では〔1〕が脂肪族化合物,〔2〕が芳香族化合物に関する出題であり,これらも例年通りであった。

学習対策

本大学は高校の教科書内容の理解度に重点を置いているので,教科書を繰り返し精読し,正確な知識を身につければ十分合格点は取れる。なお,計算問題については電卓を用いずに,日頃から筆算で解く習慣をつけると,本番での計算ミスを減らすことができる。

「化学基礎」からの出題では,教科書の序章に記載された身近な化学物質として,今年度はプラスチックおよび金属単体の利用に関する問題が出題されたが,次年度では繊維,洗剤などにも注意を払う必要がある。

理論化学の分野では,例年,中和滴定と酸化還元滴定が必ず出題されており,滴定器具の取り扱い方や中和滴定の指示薬について正確に押さえておくこと。なお,今年度,A日程では逆滴定による二酸化炭素の定量とヨウ素滴定によるオゾンの定量,B日程では逆滴定によるアンモニウム塩の定量といった,受験生がやや苦手とする内容の問題が見受けられた。また,今年度,融解塩電解による金属アルミニウムの製法の定量的取り扱い問題が出題されたことは注目に値する。

無機化学の分野では,主要元素の単体・化合物の性質,金属イオンの分離・分析,さらにはアンモニア,硝酸,硫酸,炭酸ナトリウムなどの製法といった無機工業化学にも注意を払う必要がある。題材は広範囲にわたるが,教科書準拠の問題集を併用して解答練習を繰り返すと,自ずと正確な知識を把握できるようになる。

有機化学の分野では,元素分析と分子式の決定および異性体は頻出事項である。今年度,A日程では脂肪族化合物として油脂が,芳香族化合物の分野からは混合物の分離に関する問題が出題された。B日程では元素分析と分子式の決定が,芳香族化合物の分野からは重要な化合物の合成反応が出題された。いずれの問題も標準的レベルの内容である。

生物予備校講師による入試科目別学習アドバイス

一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2021年度一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

一般選抜

出題傾向

一般入試前期A日程,前期B日程ともに,大問4題から構成されており,そのうち[Ⅰ]と[Ⅱ]は「生物基礎」から,[Ⅲ]と[Ⅳ]は「生物」から出題された。解答様式はすべてマークシート式である。

A日程の出題は,[Ⅰ]は生物基礎のすべての範囲から出題される小問集合であった。[Ⅱ]では,[1]で「免疫」に関する問題,[2]で「生態系のバランス」からキーストーン種の実験観察問題であった。[Ⅲ]では,[1]で「細胞と分子」から細胞骨格と物質輸送とタンパク質に関する問題が,[2]で「遺伝情報の発現」からコドンの決定(ニーレンバーグとコラーナの実験)が出題された。[Ⅳ]では,[1]で「窒素固定と窒素同化」が,[2]でABC モデルが出題された。

B日程の出題は,[Ⅰ]は生物基礎のすべての範囲から出題される小問集合であった。[Ⅱ]では,[1]の「遺伝情報の分配」で細胞周期などを求める計算問題が,[2]で「植生の遷移」と「気候とバイオーム」の実験観察問題が出題された。[Ⅲ]では,[1]で「光合成」に関する問題が,[2]では「遺伝情報の発現調節」と「バイオテクノロジー」から遺伝子組換え実験とオペロン説が出題された。[Ⅳ]では,[1]で「遺伝情報の発現」から突然変異に関する実験考察問題が,[2]で動物の行動に関する実験考察問題が出題された。

いずれの日程でも,実験問題が出題され,特にB日程の[Ⅲ]の[2]や[Ⅳ]の[1]などは難易度が高く,解答に時間のかかるものであった。

学習対策

本年度の入試では,B日程に実験問題が多く出題され,難易度が高いものもあった。普段から実験問題に慣れておく必要があるだろう。入試本番では時間配分を考え,試験時間の60分を効率よく使わなければならない。

A日程もB日程も,知識問題は単純な用語選択などではなく,複数の用語を組み合わせて選ぶ問題や,選択肢が文となっている設問が多く,難易度は高い。これらの解答には正確な知識が必要であり,教科書記載の生物用語などをしっかりと理解できているかどうかの再確認が必要である。教科書の太字になっている用語はもちろん,示されている図やグラフもともに覚えるような,複合的な学習が望ましい。実験考察問題が出題されるとはいえ,合格点に達するためには知識問題を確実に得点することが最も重要であることを忘れてはならない。

計算問題は,例年数題は出題される。 “ミクロメーター”, “タンパク質合成に用いるDNAの塩基数”,“制限酵素の切断部位の出現確率”, “腎臓の再吸収率”,“神経の伝導速度”,“呼吸における酸素消費量”,“光合成によるグルコース産生量”などの典型的な計算問題は練習を重ねておこう。