
大学院 情報学研究科
急速に情報化が進展する社会に
求められる先端IT人材の養成をめざして
少子高齢化による労働人口の減少が確実視されるなか、情報通信技術の発展による価値創造・社会課題解決が期待されています。その一方で、それを担う人材は大幅な不足が予測されています。このようなIT系人材の質的・量的充実という社会からの要請に応えるべく、本研究科では情報通信技術の高度な専門性とそれらを社会で活用・実践する力の双方を涵養するカリキュラムを展開し、社会・産業の課題解決等を先導する人材を養成していきます。また、主要な教育方法のひとつとしてインターネットを利用したメディア授業を展開することで、自由な時間、自由な場所で受講できる学習環境を提供していきます。
情報学研究科の特色
情報学研究科では、工学分野の高度な専門性と、それらの実践能力の双方を養うための独自のカリキュラムを編成し、情報工学コースと建築デザイン学コースの2つのコースをそなえています。
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FEATURE1
工学分野の
高度な専門性情報学研究科の専門教育は、工学分野の基礎的領域から、それらの応用的領域までを備えたカリキュラムとなっており、学生自身の志向や課題感に応じて高度な専門性を身につけることができます。さらに、人工知能(AI)やサイバーフィジカルシステム、コンピュータグラフィックスなど、近年社会的注目を集める領域も備えており、今後さらに需要が高まるであろう知識・技術を獲得することができます。
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FEATURE2
専門性を
価値創造につなげるための
実践能力情報学研究科では、専門性を高めるだけではなく、それらを社会で実践・活用するための教育研究にも重点を置いています。基盤的スキルとしてのプログラミング技術や、価値創造のための思考法、プロジェクトマネジメントなど、実践能力の修得に向けた科目が充実していることが情報学研究科の大きな特長です。
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FEATURE3
メディア授業による社会人にも受講しやすい学習環境
情報工学コースの多くの科目で、キャンパス内での対面授業とともにインターネットによるメディア授業(オンデマンド授業)を行います。仕事を持つ社会人学生は、キャンパスへの通学が難しい場合にメディア授業を選択することが可能であり、自由な時間、自由な場所で受講を進めることができます。

研究科長メッセージ
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Message
“急速に情報化が進展する社会に求められる
高度専門職業人材の養成を目指して”情報学研究科長 東野 輝夫教授
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急速に情報化が進展する社会に求められる
高度専門職業人材の養成を目指して情報学研究科長
東野 輝夫教授深層学習(Deep Learning)やChatGPTの登場など、ここ10年ほどの間のITの急速な進化に伴い社会が大きく変化しようとしています。一方、急速に情報化が進展する社会に適応した職業人材の深刻な不足が叫ばれ、とりわけ情報に関する知識・技術を高度に運用する「高度専門職業人材」の必要性が高まっています。
京都橘大学では、2021年4月に工学部を開設し、情報工学科と建築デザイン学科を新設、2024年4月には情報学研究科情報学専攻修士課程を開設しました。本研究科では、工学分野の専門的な知識・技術とその社会での実践に関する教育研究を行い、社会における課題解決・価値創造に貢献し、製品やサービス、ビジネスモデルの変革を牽引する高度専門職業人材を広範な産業に輩出することを目指しています。そのために、(1)AI、ソフトウェア、ネットワーク、コンピュータグラフィックス、建築デザイン等の各領域で高度な教育研究を行うとともに、(2)実社会での課題発見・価値創出を行うために必要な思考法やプロジェクトマネジメント等に関する教育や、(3)産業・職種の構造や実社会での課題の理解に向けた他分野連携(医療・教育等)、(4)企業連携等による実践的な研究課題の設定(社会人院生が自らの業務や業界の研究課題を持ち込むことも想定)などを積極的に行っています。
本研究科の授業では、基礎科目、専門科目(基盤情報科目群・応用情報科目群・建築理論科目群・建築設計実務科目群)を設け、基礎科目では修士論文作成のための課題意識醸成や思考法等、専門的知識・技術の活用・実践に関する科目を学び、専門科目(基盤情報科目群)では情報通信システムの構築に必要な基盤的知識・技術(ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク等)を学びます。専門科目(応用情報学科目群)では、基盤的知識・技術を応用して様々な分野の問題を解決するための知識・技術(AI、空間情報処理、コンピュータグラフィックス、ロボティクス等)を学びます。専門科目(建築理論科目群)では建築実務の基盤となる建築理論を学びます。身につけた専門性や思考力・実践力を活用して課題研究を実施し、修士論文の作成を行います。
情報学研究科では、他大学を含む情報工学科、建築系学科の卒業生のみならず、情報系企業等でSEなどの専門職・建築設計事務所で設計職として働く社会人や事業会社等で情報技術を活用した戦略立案・実行を行いたい社会人なども積極的に受け入れ、社会人学生に向けたメディア授業の提供等、多様で柔軟な授業スタイルを提供するとともに、情報工学の学部卒業レベルの十分な知識を持たない者に対する入学前教育なども積極的に実施しています。
ITの利活用や建築デザイン、デジタルツインなどに興味をお持ちの学生・社会人の皆さんと一緒に、様々な分野でデジタル変革(DX)の芽を育てていければと思っています。