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大学院 文学研究科

知的好奇心に満ちた
探求者たれ!

文学研究科は、本学の研究科で最も長い歴史をもち、その研究対象とする人文学分野において、豊富な教育研究の蓄積を有しています。2017年4月からは歴史文化専攻(博士前期・後期課程)を開設。歴史文化の分野において、専門の枠を越えた学際的な視野での教育研究を促進し、今日的な課題に応えられる人材の養成をめざします。また博士後期課程については、基礎となる博士前期課程における学位プログラムとしての体系性を踏まえつつ、歴史学および歴史遺産学を学問的基礎として再整備しました。

文学研究科の特色

  1. FEATURE1

    専門分野を深く掘り下げて研究する、関連分野を学際的に幅広く研究する

    オーソドックス(正統)な学問分野・領域をオーソドックスに学び研究します。のみならず、本研究科は隣接する諸分野で構成されているため、例えば日本史と美術史、歴史遺産保存・活用などのように、学際的かつ総合的な学びが可能です。こうした学際的研究は、大学院生それぞれの研究に様々な知見をもたらします。また、歴史遺産(文化財)の有効活用が議論される昨今、出口を見据えたとき、こうした研究は十分に有効です。

  2. FEATURE2

    本学独自の研究領域
    -女性史学・歴史遺産学・書道-

    1992年に設立され、我が国における女性史研究を牽引し、国内外で高い評価を受ける本学女性歴史文化研究所の研究成果を活用するのみならず、研究所のプロジェクトに参加し、女性史研究を実践します。
    最先端技術を用いた考古学・美術史学・建築史学など諸分野の研究を応用し、国内外研究機関と連携して、歴史遺産の保全・整備・活用について研究します。
    芸術の一分野でもある書道の創作活動を実践し、かつ理論的に研究します。

  3. FEATURE3

    充実の指導体制、
    少人数教育で懇切丁寧な指導

    例えば日本史分野では古代・中世・近世・近代・現代と各時代を専門とする5 名の教員がいるように、専門領域分野ご とに教員が揃っています。一教員が担当する大学院生は5 名以下、少人数指導を徹底します。 大学院進学はそのひとの人生・将来計画に関わることですので、進学・研究計画について指導教員と十分に相談・協議を行います。

研究科長メッセージ

  • Message

    自由な教育環境で
    新たな世界への扉を開きましょう

    文学研究科長 小林 裕子教授

    研究科長のメッセージを見る

    Message

    自由な教育環境で
    新たな世界への扉を開きましょう

    文学研究科長
    小林 裕子教授

    本学の文学研究科歴史文化専攻には、日本歴史文化・外国歴史文化・歴史遺産の3分野があり、それぞれの分野では、歴史学、考古学、美術史学、建築史学、文学、書道芸術などを軸に研究をすすめています。研究科内では分野間の垣根が低く、教員、院生ともに領域に縛られない柔軟な思考を背景に自身の研究を高めていける、本学ならではの自由な教育環境が整えられています。バラエティに富んだ履修科目の数々、フィールドワークや実習を盛り込んだ多彩な講義内容、時に厳しく時にあたたかく包み込む教員陣、これらが少人数制の研究室で展開される本学特有の空間を創出しています。

    人文学の研究は、丹念に文献や報告書をつぶさに調べ、先学の優れた業績を知ることに情熱を傾け、自らの知を地道に深めて積み上げていく基礎研究のうえにのみ成り立つものです。そして、当研究科の位置する京都を中心とした近畿圏に点在する、世界遺産や文化財を実見することで豊かで広い視野を得て、独創的な研究成果を獲得してください。多くの情報が四方八方で乱れ飛ぶ現在、真実を見極める力と根拠の明確な主張をするためには、アカデミックな空間に我が身を置き、多種多様な他者の見解を傾聴する柔軟な姿勢を持ち、労苦を厭わず研究に邁進することが求められましょう。その先に、誰も見たことのない新たな世界への扉が待っているはずです。