成長ストーリー
学びと成長モデル
入学してから卒業まで、様々な学びや経験をとおして、どのように成長することができるのか。そしてどんな知識や技能が身につくのか。この図は、4年間の学びと成長を表現したものです。
京都橘大学で自分が成長していく姿を思い描いてみてください。
学生インタビュー
夢中になれる学びを見つけることができました
子どもの頃に見た、病院で働く人たちの姿に憧れ、私もその一員になることが夢でした。大学の進路を考えていた時に、初めて臨床検査技師という仕事を知りました。
臨床検査学科で学んでいくうちに、推測して仮説を立て、結果を導き出す検査のプロセスや、仮説を立証するために専門知識を身につけていくことが楽しく、研究っておもしろい!ということに気がつきました。こんなに夢中になれる学びを見つけることができて、この学科を選んで本当によかったと思っています。
専門的な学び、コミュニケーション能力も大切
1回生前期はコロナ禍でほぼオンライン授業だったので、先生や友人と交流ができずモチベーションを保つのが難しかったです。
後期からは、対面授業が再開し、専門的な科目が始まりました。微生物の勉強にとても興味が湧き、この道は自分に合っていると感じるようになりました。また、臨床検査技師は検査室にこもっているイメージがあるかもしれませんが、病棟に出て患者さんとお話しをしたり、他の職種の方と情報や知識をシェアしてチーム医療に貢献することも大切なため、コミュニケーション能力や高い倫理感が求められます。
京都橘大学の臨床検査学科には、臨床現場での経験が豊富な先生が多く、先生たちの体験談で実際の臨床検査技師の仕事について理解が深まっています。また、低回生から現場で求められる知識や技術を学べるカリキュラムとなっているため、自分がこれからどのような臨床検査技師になるべきなのかを考えることができました。めざす臨床検査技師像に近づくため、専門知識の習得だけではなく、グループワークやアルバイトなども通して、コミュニケーション能力や臨機応変な対応力を高めています。
小さなヒントから、目に見えない世界を明らかに
臨床検査学科の学びの拠点である啓成館。実習室や実験室には最先端の設備や検査機器が配置されており、臨床現場を想定した実習ができます。
私は生理機能検査と微生物検査の実習が印象に残っています。実習期間が長く、実習項目も多岐にわたり大変でしたが、その分多くの機器に実際に触れて、じっくり何回も練習できるため、基礎的な技術を身につけることができました。特に微生物検査の授業が好きなんです。小さなヒントからその正体を突き止めていく、目に見えない世界を明らかにしていく検査のプロセスを考えるのもすごく楽しいです。
知識が増えれば、選択肢も増える、これが臨床検査を学ぶ魅力かもしれません。
貴重な体験と自分の成長を感じた臨地実習
3回生後期の臨地実習は、神戸大学医学部付属病院へ行きました。初めての現場で、たくさんの経験をさせていただきました。
中でも最新の機器と検査を行っている遺伝子検査室は、入った瞬間からわくわくするような別世界でした。今まで勉強してきたことがこうして役立つんだと現場で目の当たりにし、知識の整理にもつながりました。実習中は技師さんから臨床検査の知識に関する質問をされますが、最初の頃は答えられないことも多く、未熟な自分に悔しい思いもしました。
そのため、新たな知識の習得と学んだことの整理を毎日徹底して積み重ね、実習後期には「この症例はこういう所見で、こういう病気が考えられると思います」と答えられるようになり、技師さんにほめていただくこともありました。自分の成長を感じた瞬間です。
若いうちからたくさんチャレンジをしたい
今は微生物の研究に取り組みながら、国家試験に向けて全科目、全分野の学びを深めています。卒業後は病院に就職して、臨床検査だけでなく患者さんの治療にも関われるような仕事がしたいです。
病棟で経験を積みたいですが、研究への興味・関心も強く、大学院への進学も視野に入れています。そのため、病院で働きながら、大学院で研究を続けるという選択肢も考えています。若いうちにたくさんチャレンジをして、将来的には人に教える仕事、論文や研究図書の執筆なども手がけられるよう専門性をさらに高めたいです。
医療の現場では、患者さんは緊張感や不安を抱えておられると思います。患者さんとの対話を大切にして、医療用語をわかりやすく説明するなど、患者さんの気持ちを和らげられるような臨床検査技師をまずはめざします。
ターニングポイント
友人や先生との出会いが、私を変えた
同じ夢、目標をもつ友人がいてくれたから、テストや実習に追われる日々も乗り越えられました。勉強だけではなく、一緒に旅行に行ったことも大切な思い出で、この先も長い付き合いになりそうです。尊敬する先生との出会いからも大きな影響を受けました。高い専門性で何でも答えてくださるし、学生からの提案を否定せず受け入れて、対等に話してくださるのは、先生のお人柄ゆえだと思います。
ゼミ内で「みんな、それぞれに役割がある」と話されたことがあります。私には「大事なこと、大きなことは任せる」と声をかけていただき、信頼されていると感じて励みになりました。先生は、私たちのことを一人の研究者として接してくださっている、それがとっても嬉しいなと思います。