
文学部 歴史学科
京都をフィールドに学び、
世界を知る
古都・京都を舞台に、文献史学だけでなく、隣接する諸分野も幅広く扱い、歴史を深く掘り下げて学ぶことが特長です。また、京都の文化や観光、伝統産業など、歴史を切り口に現代社会との接点や課題点について検討する課題解決型学習を展開し、多様な分野で活躍するための基礎力を養います。
歴史学科の特色
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FEATURE1
地域や時代を越え、さまざまな視点で歴史を学び深める
日本史は古代から近現代まで、世界史は東アジア、イスラム世界、西アジア、ヨーロッパからアメリカまで、広範な地域・時代を対象とし、それぞれの興味・関心にしたがって政治・経済・文化などさまざまな視点から学ぶことができます。
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FEATURE2
モノに触れ、
現地で歴史を深く探究する学び歴史を深く探究するために、古文書をはじめとする史料原本(モノ)に触れ、歴史の舞台京都でフィールドワーク※を行います。歴史をリアルに感じることで、正しい歴史認識を養うとともに、私たちが生きる現代社会の課題への理解も深めていきます。社会生活に必須の論理的思考力や分析力、表現力も身につけます。
※国内の遠隔地や海外で研修を行うこともあります。
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FEATURE3
開学以来50年の実績
京都で女性・ジェンダーの
歴史・文化を学ぶ女子大学としてスタートした時から、日本の女性史研究をリードしてきました。女性の歴史や文化、ジェンダーについて深く掘り下げて学べる本学の「女性歴史文化研究所」との連携で、現代の社会が抱える課題を、自分たちの視点でしっかり見つめ直すことができます。
歴史学科2+1の専門コース
多様な視点から歴史を学び
2+1のコースで歴史を深く掘り下げて学ぶ
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01
日本史コース
古代から現代まですべての時代を網羅した歴史学のエキスパートがそろう日本史コース。情報分析力や論理的思考力を鍛えるとともに自らの研究テーマをより深く掘り下げます。
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02
世界史コース
世界史の観点から歴史的背景や史料を紐解き、現代社会の本質に迫りながら学びを深めます。時代や地域など関心に合わせて研究テーマを選択し、世界史の奥深さを探究することができます。
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03
オプショナルコース
さらに学びを深めたい方のために2つの専攻を設置。
女性史専攻
日本の女性史研究においてパイオニア的役割を果たしてきた本学科。その最先端の環境で、日本・世界で活躍してきた歴史上の女性に関する知識を学びます。
グローバル・ヒストリー専攻
急速に進むグローバル社会に対応するために、日本史・世界史の区分を越えて、包括的かつ横断的に歴史を学びます。
在学生の声
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1
“ 多角的な視点で
歴史をとらえ
自分の興味を追究する歴史学科 4回生 村上 茉菜己さん
Interview1
多角的な視点で
歴史をとらえ
自分の興味を追究する歴史学科 4回生
村上 茉菜己さんQ01
京都橘大学に入学しようと思ったきっかけについて教えてください。
異なる目標や夢をもつ人々と交流できる環境に惹かれたことが、京都橘大学を選んだきっかけです。高校生の頃から新しい交友関係を築き、多くの人と交流したいという思いがありました。そのため、地元の大学ではなく、全国から学生が集まる大学に進学したいと考えていました。そんなとき、京都橘大学のパンフレットを見て、多様な学科があり、在学生の出身地の幅広さに魅力を感じ、この大学で学んでみたいと思うようになりました。
Q02
ご自身が感じる、京都橘大学や所属学科の魅力を教えてください。
歴史学科の魅力は、自分の興味・関心がある分野を深く学ぶことができる点です。3年次以降は希望者を対象にオプショナルコースとして「女性史専攻」と「グローバル・ヒストリー専攻」が開講されています。私は高校時代から、なぜ歴史の授業では男性が中心に取り上げられているのかという疑問をもっていました。そのため、現在オプショナルコースで女性史を専門的に学び、昔の女性たちがどのように生きていたのか、理解を深めています。
Q03
印象に残っている授業や
現在力を入れて取り組んでいることについて教えてください。京都橘大学での大学生活は、学びはもちろん、部活動やサークル活動などの課外活動も充実しています。学びの面では、女性史研究という授業がとても印象に残っており、日本史、世界史という枠組み関係なく女性の歴史に興味のある学生が集まるため、時代や地域を越えた女性の歴史を多角的に学ぶことができました。2年次には世界史コースの学外研修で滋賀県の美術館を訪問し、普段触れることのない文化や歴史を体験しました。また、日々楽しく課外活動にも取り組んでいます。私は着物サークルに所属し、着付けの練習や、京都の観光地散策や学園祭で和小物販売をするなど幅広い活動を楽しんでいます。サークルで出会った同級生や先輩、後輩たちとも仲が良く、とても有意義な大学生活を過ごすことができています。
Q04
今後の目標・将来の夢について教えてください。
今後の目標は卒業研究をより良いものにするために、これまで以上に力を入れて研究に取り組むことです。卒業研究では女性史を軸にテーマを取り上げるため、多くの本を読む、外国語文献に目をとおす、ゼミの先生の指導を受けるなどして研鑽を積みたいです。また、ゼミや女性史研究などの講義のなかで多くの知識を得ながら、同じ講義を履修している方との交流を通じて多様な考え方を身につけていきたいです。
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2
“ 社会科教員として
社会の多様性や歴史の重要性を伝えたい歴史学科 4回生 松本 敬心さん
Interview2
社会科教員として
社会の多様性や歴史の重要性を伝えたい歴史学科 4回生
松本 敬心さんQ01
京都橘大学に入学しようと思ったきっかけについて教えてください。
歴史に興味があったため、歴史的な文化が残る京都で学びたいと考えていました。そのなかでも京都橘大学ではさまざまな学科の人々と関わる機会が豊富にあり、幅広い視野を身につけられると思いました。また、私は教員を目指しているので、教職保育職支援センターの充実したサポート体制にも魅力を感じ、入学を決めました。
Q02
ご自身が感じる、京都橘大学や所属学科の魅力を教えてください。
先生方が自身の研究に対してさまざまな視点から丁寧にサポートしてくれる点です。自分が興味をもったテーマを深く掘り下げることができ、成長を実感しています。また、就職活動においてもキャリアセンターが手厚くサポートしてくださるので、安心して進路を選択することができました。さらに、教員との距離が近く、学業だけでなくプライベートな相談も気軽にできる温かい雰囲気が魅力だと感じています。
Q03
印象に残っている授業や
現在力を入れて取り組んでいることについて教えてください。ゼミの「日本近代史」の授業が印象に残っています。資料の読み込みや考察を重ねる中で、論理的思考力や問題解決能力が向上したと感じています。ディスカッション形式の授業のため、他の学生との意見交換がとても刺激的で、卒業論文を書くために自分の考えを深める貴重な機会にもなりました。また、現在は教員採用試験に向け力を注いでいます。試験では専門的な知識だけでなく、教育現場で必要な実践力や判断力を身につけるため、日々努力を積み重ねています。また、模擬授業やボランティア活動を通じて、生徒とのコミュニケーション力や授業運営のスキルも磨いています。
Q04
今後の目標・将来の夢について教えてください。
将来の目標は、社会科教員として生徒に社会の多様性や歴史の重要性を伝えることです。特に、単なる知識の詰め込みではなく、生徒一人ひとりが社会の仕組みや歴史の背景を自分の視点で考えられる授業を実現したいと考えています。また、教育を通じて、生徒たちが自分の将来や社会に対して前向きな姿勢を持てるようなサポートをしていきたいです。さらに、自分自身も教員として常に学び続け、教育現場での課題解決に取り組みながら、より良い授業を提供できる教員をめざしていきたいです。
歴史学科に関連する資格
取得できる資格・取得をめざす資格
取得できる資格
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中学校教諭一種免許状(社会)
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高等学校教諭一種免許状(地理歴史)
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2級考古調査士
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図書館司書
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学校図書館司書教諭
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博物館学芸員
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社会教育主事
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日本語教員
豊富なキャリア実績
就職先一覧
民間企業
YKK/阿波銀行/出雲村田製作所/一条工務店/愛媛銀行/遠州鉄道/近江鉄道/大垣書店/大阪厚生信用金庫/関西みらい銀行/京都銀行/住友生命保険/住友林業 /積水ハウス/ダンロップスポーツマーケティング/富山信用金庫/日本生命保険/日本年金機構/マイナビ ほか
教員・公務員
大阪府立高等学校/群馬県立高等学校/高知中央高等学校/姫路市立中学校/大分市役所/京都市役所/甲州市役所/田辺市役所/彦根市役所/舞鶴市役所/松江市役所/松本市役所/ 大阪府警察本部/新潟県警察 ほか
博物館・図書館
猪名川町立図書館/高知城歴史博物館/南越前町役場(学芸員)
進学先大学院
大阪大学大学院人文学研究科/香川大学大学院教育学研究科/京都橘大学大学院文学研究科/筑波大学大学院人間総合科学学術院/兵庫教育大学大学院学校教育研究科/琉球大学大学院人文社会科学研究科 ほか
主な就職実績
就職業種別比率(2024年3月卒業)

将来の進路イメージ
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博物館学芸員
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中学校教員(社会)
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高校教員(地理歴史)
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史料編纂などのスタッフ
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公務員
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図書館司書
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一般企業
内定者の声
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Interview
“地元京都で、
歴史とともに守るまちの未来”内定先|京都府警察 織田 陸央さん
内定者の声を見る
Message
地元京都で、
歴史とともに守るまちの未来内定先|京都府警察
織田 陸央さん私が警察官を志したきっかけは、地元である京都に貢献したいという強い思いからです。元々は公務員をめざし、市役所に就職するつもりでしたが、警察官の仕事に巡り合い、事件や事故で困っている人々を助け、治安を守るという使命感に強く惹かれました。警察官が果たすべき社会的な役割を深く理解したとき、これこそが自分の進むべき道だと確信しました。
歴史学科では、研究活動を通じて忍耐力や地道な努力の重要性を学びました。資料集めや過去の研究に目をとおすことで得た継続力と事前準備を就職活動でも活かし、多くの企業に足を運んで情報収集を行いました。また、京都橘大学の充実した支援体制や、学びやすい環境も心強い味方でした。今後は、警察官として地元京都の治安を守るため日々努力を続けます。
Pick Up ピックアップ科目
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PICK UP1
西洋史概説Ⅱ
ヨーロッパの歴史について食文化を通じて考えます。まず「ヨーロッパ」とは何かを考え、ヨーロッパの環境や文化の特徴を確認します。そのうえで、たとえば古代ローマの復元された調味料のにおいを嗅ぐなどの体験も含めて、西ヨーロッパを中心に、古代から中世、近世、そして近現代まで食文化の変化を考察します。また、学外見学や講演会にも参加し、理解を深めます。
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PICK UP2
日本史演習Ⅱ
研究書や論文の輪読を通じて社会や文化の理解を深めた後、卒業論文の構想発表、討論で研究テーマを具体化していきます。また、資料館や博物館、京都や近隣府県を中心とした史跡をめぐるフィールドワークを行うことで、実践的に日本近世史を深く学び、最終的には卒業論文作成から論理的に表現する力を養います。
カリキュラム
歴史学科の教員紹介
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飯塚 一幸教授
専門分野| 日本近現代史(戦前の地方自治制、自由民権運動、地方名望家)
飯塚 一幸教授
教員情報日本近現代史(戦前の地方自治制、自由民権運動、地方名望家)
学生へのメッセージ
日本にはとても豊かな歴史史料が残されています。また近年、史料の森への旅もかなり便利になってきました。京都の地で歴史学の醍醐味を味わってみてはどうでしょうか。
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岩井 茂樹教授
専門分野| 中国近世・近代史(東アジア国際関係、財政史、制度史)
岩井 茂樹教授
教員情報中国近世・近代史(東アジア国際関係、財政史、制度史)
学生へのメッセージ
歴史学は理屈(理論)や決まり(法則)ではなく、事がらそのものを語る学問です。事がらが起こった背景や原因、また他の事がらとの関係を明らかにするのです。学べば学ぶほど、その深みにはまること請け合いです。
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尾下 成敏教授
専門分野| 日本中・近世史(16・17世紀史) (文化史、京都史、史料学)
尾下 成敏教授
教員情報日本中・近世史(16・17世紀史) (文化史、京都史、史料学)
学生へのメッセージ
公家の文化(京都文化の代表格)の受容という視角から、戦国・近世初期の武家領主の日常生活を研究しています。恐ろしい戦闘場面から少し距離を置いて、この時期を眺めれば、16・17世紀や京都のイメージは変わるはずです!
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野田 泰三教授
専門分野| 日本中世史 (室町・戦国期政治史、地域権力論、史料学)
野田 泰三教授
教員情報日本中世史 (室町・戦国期政治史、地域権力論、史料学)
学生へのメッセージ
強大な中央権力が存在せず、様々な勢力が並び立った中世という時代にたまらなく惹かれます。 歴史学は史料を読んで自ら発見する学問です。史料の森に分け入って“発見する楽しみ”を是非味わってみて下さい!
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山辺 規子教授
専門分野| 西洋史
山辺 規子教授
教員情報西洋史
学生へのメッセージ
歴史を勉強することは、ものごとを多角的に意識してみるための方法の一つ。どんなものにも、歴史を意識してみると、いままで気がつかなかったものがみえてくる。あなたなりに面白いものに出会う時間の扉を開いてみてください。
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後藤 敦史准教授
専門分野| 日本近代史(幕末維新史) (幕末政治・外交史)
後藤 敦史准教授
教員情報日本近代史(幕末維新史) (幕末政治・外交史)
学生へのメッセージ
大学の4年間は、思いっきり好きなことに取り組むことのできる貴重な4年間です。歴史が好きという方は、本学の歴史学科で、どっぷりと歴史の魅力にはまってほしいです。そんな歴史の魅力にはまった仲間たちと語り合える4年間、素敵ですよね。
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杉山 隆一准教授
専門分野| イラン史、イラン地域研究 (聖廟・聖地の歴史と現在)
杉山 隆一准教授
教員情報イラン史、イラン地域研究 (聖廟・聖地の歴史と現在)
学生へのメッセージ
中東は文明の発祥地のひとつとして、またイスラームなど一神教の発展や東西交渉の舞台として世界の歴史に多大な影響を与えてきました。近現代以降は石油資源の面で国際的に注目を集めています。中東の歴史を学ぶことで世界への視野を広げてみましょう。
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岡島 陽子講師
専門分野| 日本古代史(古代の女官・女房制度)
岡島 陽子講師
教員情報日本古代史(古代の女官・女房制度)
学生へのメッセージ
高校までの「暗記物」の歴史と違い、大学での歴史研究は、「何故」という好奇心に基づきいままで誰も明らかにしえなかったことを探究していく学問です。史料を読み解き、謎を解き明かしていく面白さを皆さんにも体験してほしいと思います。
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山内 由賀講師
専門分野| ヨーロッパ史、アメリカ史 (女子教育史、女子修道会)
山内 由賀講師
教員情報ヨーロッパ史、アメリカ史 (女子教育史、女子修道会)
学生へのメッセージ
グローバル化とAI時代がすすむ21世紀において、歴史学科で身につける確固たる知識と幅広い視野は、みなさんが生きていく力になります。高校までとは違ったまなざしで歴史をみつめ、一緒にタイムトラベルを楽しみましょう!
Look at!
人を知れば歴史学科が分かる!
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2023年12月25日
自分が成長できる環境に飛び込み教育事業を通じて社会にインパクトを与えたい スタートアップ企業で活躍する平井直樹さん(京都橘大学2019年3月卒業)
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2023年7月11日
大学生として、ミュージシャンとして 目にしたもの、沸いてきた感情が 誰かの心を満たす音楽になっていく
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2022年3月22日
在学中に中国語の教科書を出版!学びによって夢は広がる! 中国人留学生が二つの国の文化の違いを知って得たものとは
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2020年6月17日
自分の経験・生き方を通じて 伝えることができる教師をめざしたい。 JICA海外協力隊 田上 史也さん(京都橘大学2019年3月卒業)
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