歴史遺産に対する考え方は時代とともに変化し、専門化・高度化しています。考古遺産・建築遺産・文化的景観・近代化遺産など研究対象が多様化するなかで、歴史遺産を活用し後世に残すための情報収集や整理・管理法を学びます。自由な発想力や鋭い洞察力を養うことにより、社会で活躍する人材を育成します。
文化遺産に関する基礎知識から石器の実測や遺物の観察法といった実践的・専門的な技術まで、考古調査に必要な知識を学びます。所定単位を修得することで、埋蔵文化財調査で求められる2級考古調査士資格を取得。調査結果のまとめ方や編集する技術を実社会で活用できるところまで学習していきます。
絵画・彫刻・古文書など幅広い領域を研究対象としてとらえ、歴史を読み解く美術工芸史コースでは、建築・服飾・風俗や古代美術品に関しても積極的に学びを深めます。また、美術工芸史を学ぶうえで重要な美術品の緻密な観察と調査のため、博物館や寺院で実地研修を行い、美術工芸品への判断力や理解力を養います。