目次

文学部 歴史遺産学科

文化財が有する歴史的背景や
継承意義を学ぶ

日本や世界の文化遺産を中心に、無形文化財も含めて歴史的な背景や継承意義を理解し、正しく後世に伝えるための知識や保護の方法を学びます。京都や近隣府県の博物館や寺院、遺跡など、現地に実際に足を運ぶ実習やフィールドワークを数多く展開し、本物に触れながら徹底的に現場で学びます。

歴史遺産学科の特色

  • FEATURE1

    京都を舞台に
    歴史を多彩な視点から探究
    あらゆる地域や時代に対応した学修

    対象や時代、地域を横断し、京都を軸に世界中の建築物・文化的景観・産業遺産・歴史遺産の基礎知識、実測、考古調査の知識、さらに美術工芸品の調査方法を学びます。

  • FEATURE2

    最先端技術を活用した実習
    歴史遺産調査の
    技術・知識を学ぶ

    歴史遺産の宝庫である京都や近隣府県をフィールドに、研究対象の撮影や実測、トレースなど実際の調査の流れに沿って体験します。さらに、空中・水中ドローン撮影や3D計測、ポータブル複合X線分析装置、AI-OCR(自動文字認識)などの技術を取り入れ、最先端の調査手法を学ぶことができます。

  • FEATURE3

    古墳発掘や水中考古学など
    知識と技術を深める多彩なフィールドワーク

    徹底的に現場で学ぶことを重視し、数多くのフィールドワークや実習を実施しています。遺跡現場での測量や古墳の発掘作業、歴史遺産の修復事業への参加、博物館や美術館で行う展示・保存など、現場は多岐にわたります。特に近年では水中遺跡として琵琶湖での水中調査実習も実施しています。

歴史遺産学科3つの専門コース

「本物」に触れる現場志向
3つのコースで歴史を未来に活かす学びを追究

  • 01

    歴史遺産コース

    歴史遺産を活用し、後世に残すための情報収集や整理・管理法を学びます。水中遺跡や城郭、戦争遺跡をはじめとした考古遺産などを研究対象としています。自由な発想力や鋭い洞察力を養うことで、社会で活躍する人材を養成します。

  • 02

    考古学コース

    文化遺産に関する基礎知識から石器の実測や遺物の観察法といった実践的・専門的な技術まで、考古調査に必要な知識を学びます。所定単位を修得することで、埋蔵文化財調査で求められる2級考古調査士資格を取得。調査結果のまとめ方や編集する技術を実社会で活用できるところまで学修します。

  • 03

    美術工芸史コース

    絵画・彫刻・古文書などを研究対象としてとらえ、歴史を読み解きます。また、美術工芸史を学ぶうえで重要な美術品の緻密な観察と調査のため、博物館や寺院で実地研修を行い、美術工芸品への判断力や理解力を身につけます。

特設サイト

在学生の声

  • 1

    実際に見て学べる
    フィールドワークを通じて
    歴史遺産の大切さを知る

    歴史遺産学科 3回生 柿木 英佑さん

    Interview1

    実際に見て学べる
    フィールドワークを通じて
    歴史遺産の大切さを知る

    歴史遺産学科 3回生
    柿木 英佑さん

    Q01

    京都橘大学に入学しようと思ったきっかけについて教えてください。

    全国でも歴史遺産が学べる大学は数が少ないこと、また京都橘大学の歴史遺産学科では実際に現地に足を運ぶフィールドワークを重視している点に魅力を感じたため、入学を決めました。

    Q02

    ご自身が感じる、京都橘大学や所属学科の魅力を教えてください。

    歴史遺産学科ではフィールドワークの回数が多く、実際に肌で感じる学びの機会が豊富な点が魅力です。京都ならではの歴史的な場所を訪れたり、長期休暇や空きコマを利用して学科の先生方や友人と共に城郭などの遺跡の発掘調査に同行することもあります。また、自分の専攻分野以外でも興味に応じて学ぶことのできる機会が多くあります。

    Q03

    印象に残っている授業や
    現在力を入れて取り組んでいることについて教えてください。

    1年次に履修した東洋美術史が印象に残っています。古代中国の神仙思想が表現された、さまざまな特徴を持つ青銅器の遺物を授業で知り、私は古蜀の三星堆遺跡の青銅器に心惹かれました。いつか三星堆遺跡の博物館を訪れ、実物を見てみたいと思っています。また学業以外では、部活動に力を入れて取り組んでいます。私は準硬式野球部に所属しており、3年次からは主将としてチームを率いています。現状は部員が少ないため、選手が集まらず公式戦を棄権するなど悔しい思いをしていますが、多くの新入部員とともにリーグ戦で良い成績をあげられるよう努力を重ねていきたいです。

    Q04

    今後の目標・将来の夢について教えてください。

    歴史遺産学科で経験したフィールドワークや遺跡調査によって、実物に触れながら歴史を学ぶことの楽しさや歴史遺産の大切さを知りました。このような魅力をたくさんの人に伝えていくために、現在は教員免許や博物館学芸員資格の取得をめざして日々努力しています。

  • 2

    本物に触れる機会を通じて
    研究者の視点が身についた

    歴史遺産学科 3回生 重僧 空阿さん

    Interview2

    本物に触れる機会を通じて
    研究者の視点が身についた

    歴史遺産学科 3回生
    重僧 空阿さん

    Q01

    京都橘大学に入学しようと思ったきっかけについて教えてください。

    天守の見える町で育ち、幼い頃から歴史的建造物に対する興味がありました。また、日本史が好きで、特に文化史に夢中だったこともあり、大学でも歴史や文化について学びたいと考えていました。京都橘大学には「歴史」ではなく「歴史遺産」に特化した学科があり、さらに京都という土地で実際に多くの歴史遺産に触れながら学べる環境に惹かれ、入学を決めました。

    Q02

    ご自身が感じる、京都橘大学や所属学科の魅力を教えてください。

    歴史遺産学科は、自分の「好き」が肯定される場所です。この学科では一人ひとりの興味関心をとことん探究することができ、個性溢れる学生が数多く在籍しています。また、フィールドワークや実習を通じて本物に触れる機会がたくさんあり、研究者の視点で歴史遺産を捉えることができるようになりました。

    Q03

    印象に残っている授業や
    現在力を入れて取り組んでいることについて教えてください。

    1年次では四半期ごとにゼミが変わり、歴史遺産のさまざまな見方や手法を学ぶことができます。志望する分野が明確でなくても、1年をとおして自分の興味のある分野を見つけることができます。フィールドワーク授業もとても印象的で、国宝や重要文化財に触れながら学ぶ機会が数多くあります。また、京都橘大学がある京都市には至るところに歴史遺産や博物館があるため、プライベートでも神社仏閣や美術館・博物館に訪れることで学びを深めています。

    Q04

    今後の目標・将来の夢について教えてください。

    建築や美術についてさらに学びを深めたいと思い、美術史・建築史コースに進みました。また、先生との交流をきっかけに、たくさんの先輩や卒業生の方と関わる機会があり、学科での学びがさまざまな仕事と繋がっていることを知りました。これからも学科での学びをとおして、自身の可能性を広げていきたいと思います。

  • 3

    京都という地で学び
    文化財を守り未来に伝えていく

    歴史遺産学科 4回生 新開 智怜さん

    Interview3

    京都という地で学び
    文化財を守り未来に伝えていく

    歴史遺産学科 4回生
    新開 智怜さん

    Q01

    京都橘大学に入学しようと思ったきっかけについて教えてください。

    中学時代に博物館を訪れたことがきっかけで、文化財に興味をもちました。京都という歴史と文化の深いまちで文化財について学べることや、京都橘大学の学修環境の充実度に惹かれました。また、少人数での授業やサポート体制も魅力的だったため、進学を決意。学外での実習を通じて、実際の文化財に触れる機会も多く、学びを深めることができる点にも大きな魅力を感じました。

    Q02

    ご自身が感じる、京都橘大学や所属学科の魅力を教えてください。

    歴史遺産学科には3つの専門コース(歴史遺産・考古学・美術工芸史)があります。3 年次にコースを一つ選択し専門の分野を探究していくのですが、専門のコースを決めてからも他分野の授業を履修することができます。文化財を学んでいくために幅広く歴史遺産を学ぶことのできる環境はほかになく、専門に縛られない知識が身につけられることが魅力です。

    Q03

    印象に残っている授業や
    現在力を入れて取り組んでいることについて教えてください。

    私は課外活動として箏曲部に所属すると同時に、大学内の学術啓発組織である歴史文化学会の会長も務めています。箏曲部では、定期演奏会に向けて毎週の稽古や自主練習に励んでいます。自身の練習のほかに、上級生として後輩たちの技術的な指導やサポートする役割も担うことになるので、1年間の成果発表の際には自身の成長も感じることができました。この経験をとおして、目標に向かって協力し合うことの大切さを実感しました。歴史文化学会の会長としては、イベント企画や運営の大きな責任を担い、リーダーシップやチームワークの重要性を学んでいます。課外活動や歴史遺産学科のフィールドワークを通じて、知識を得るだけでなく実践的なスキルや社会経験を積むことができ充実した大学生活を送ることができています。

    Q04

    今後の目標・将来の夢について教えてください。

    目標は文化財に関連する仕事に就くことです。文化財や文化について深く理解し、多様な文化財に関心をもつ人間になりたいと思っています。現在は卒業研究に力を入れつつ、授業を通じてさらに知識を深め、今後に活かせるよう努力しています。将来は文化財の保存や活用に携わることで、文化財を多くの人に知ってもらい、守り伝える役割を果たしたいと考えています。

歴史遺産学科に関連する資格

取得できる資格

取得できる資格

  • 中学校教諭一種免許状(社会)

  • 高等学校教諭一種免許状(地理歴史)

  • 2級考古調査士

  • 図書館司書

  • 学校図書館司書教諭

  • 博物館学芸員

  • 社会教育主事

  • 日本語教員

豊富なキャリア実績

就職先一覧

民間企業

川島織物セルコン/関西みらい銀行/九州旅客鉄道/京都青果合同/京都微生物研究所/京都北都信用金庫/近畿日本鉄道/キンシ正宗(堀野記念館)/湖東信用金庫/セイバン/セキスイハイム近畿/西日本旅客鉄道/播州信用金庫/枚方信用全庫/星野リゾート/ヤンマーアグリジャパン/ワコール/阿波銀行/インターコンチネンタルホテル大阪/日本写真印刷コミュニケーションズ/日本郵便/平和堂/モンベル/(宗)諏訪大社/(宗)知恩院 ほか

教員・公務員

文化財専門職(行政機関:滋賀県・近江八幡市・京田辺市・高島市・羽曳野市、財団法人:滋賀県文化財保護協会)/郡上市役所/東近江市役所/三原市役所/安来市役所/京都府警察/航空自衛隊/彦根市消防本部/三田市消防本部/陸上自衛隊 ほか

進学先大学院

大阪大学大学院人文学研究科/学習院大学大学院人文科学研究科/九州大学大学院人文科学府/京都橘大学大学院文学研究科/京都府立大学大学院文学研究科/滋賀県立大学大学院人間文化学研究科/京都教育大学大学院連合教職実践研究科 ほか

主な就職実績
就職業種別比率(2024年3月卒業)

将来の進路イメージ

  • 観光・旅行関連業界

  • 文化財技師・調査員

  • 博物館・美術館学芸員

  • 情報・メディア産業

  • 中学校教員(社会)

  • 高校教員(地理歴史)

  • 公務員

内定者の声

  • Interview

    地域に貢献できる運転士をめざす

    内定先|西日本旅客鉄道株式会社 石川 智也さん

    内定者の声を見る

    Message

    地域に貢献できる運転士をめざす

    内定先|西日本旅客鉄道株式会社
    石川 智也さん

    私が鉄道業界をめざした理由は、幼少期から電車の運転士に憧れており、人々の安心・安全な移動を支えることで地域や社会に貢献できると考えたためです。歴史遺産学科では、フィールドワークでの現地調査や発掘作業を通じて歴史遺産の現場をリアルに体験し、学びを深めることができました。さらに、すべての学科が一つのキャンパスに集まる京都橘大学では、他学科の学生と交流する機会も多く、コミュニケーション能力を高めることにもつながったと感じています。これらの経験は就職活動にも活かされ、面接でも評価いただいた点です。入社後は駅務からスタートし、試験に合格することで運転士になれます。憧れの運転士をめざして、これからも努力を継続していきます。

Pick Up ピックアップ科目

  • PICK UP1

    歴史遺産学実習Ⅳ

    江戸時代の古文書を読めるようになることをめざし、古文書を取り扱う基本的な技術や、実物の古文書を用いて読み解く力を身につけます。最新のAI-OCR技術(自動文字認識)によってくずし字の解読をサポートするアプリ「ふみのは®ゼミ」を導入し、より実践的な実力をつけるとともに、最後は人の目で見て確認することで読解力を高めていきます。また、古文書に関する幅広い知識を深めるため、博物館などの展示を見学する学外授業も行います。

  • PICK UP2

    歴史遺産調査実習

    滋賀県内で行われる野外調査に参加し、発掘や測量などの調査技術を学びます。大津市での水中考古学的調査や、高島市での古墳発掘を通じて、さまざまな役割を体験し、遺跡の調査技術を修得します。また、調査によって得られた歴史的研究成果を社会に発信する方法も学びます。

カリキュラム

カリキュラム詳細

クリックで拡大画像(PDF)をご覧いただけます。

歴史遺産学科の教員紹介

  • 有坂 道子教授

    専門分野| 近世文化史

    有坂 道子教授

    教員情報

    近世文化史

    学生へのメッセージ

    授業ではホンモノの江戸時代の古文書を読んでいます。くずし字を読み解く楽しさを発見できる「実習」と、書かれた内容から当時の人びとのくらしや社会を考える「演習」の科目があり、ゼミの学生は文字で伝わる歴史を明らかにしようと、それぞれユニークなテーマで卒論に取り組んでいます。

  • 小林 裕子教授

    専門分野| 日本・東洋美術史

    小林 裕子教授

    教員情報

    日本・東洋美術史

    学生へのメッセージ

    大学とは能動的に学問に取り組むべき場であり、研究活動の先には社会に出てから直面するであろう問題解決能力を養う場でもあります。という土台のうえで、楽しもう、面白がろう、はじけよう、その他いろいろ!

  • 嶋田 学教授

    専門分野| 図書館情報学(図書館政策、図書館制度、図書館経営)

    嶋田 学教授

    教員情報

    図書館情報学(図書館政策、図書館制度、図書館経営)

    学生へのメッセージ

    本学には図書館司書の資格がとれる「司書課程」があります。図書館情報学は、大学での学びに必要なアカデミックスキルを身に付けることができます。ぜひ、チャレンジしてみてください。

  • 南 健太郎准教授

    専門分野| 考古遺産、水中文化遺産、城郭

    南 健太郎准教授

    教員情報

    考古遺産、水中文化遺産、城郭

    学生へのメッセージ

    私のモットーは「迷わず行けよ、行けばわかるさ」。自分のやりたいことを定め、それをひたすら追求する。それができるのが大学です。考古遺産の世界はまさにアドベンチャー。迷わずいっしょに飛び込みましょう‼

募集学科等の略号

左右にスワイプしてご覧ください

学部・学科等 略号
デジタルメディア学部 デジタルメディア学科 デジ【文系型】
デジ【理系型】
工学部 ロボティクス学科 ロボ
情報工学科 情報【文系型】
情報【理系型】
建築デザイン学科 建築
文学部 日本語日本文学科日本語日本文学コース・国際日本文化コース 日文
日本語日本文学科書道コース 書道
歴史学科 歴史
歴史遺産学科 遺産
国際英語学部 国際英語学科グローバルスタディーズ専攻 GS
国際英語学科国際共生専攻 国共
発達教育学部 児童教育学科 児童
総合心理学部 総合心理学科 心理
経済学部 経済学科経済学専攻 経済
経済学科現代社会専攻 現社
経営学部 経営学科経営学専攻 経営
経営学科スポーツ経営学専攻 スポ
看護学部 看護学科 看護
健康科学部 理学療法学科 理学
作業療法学科 作業
救急救命学科 救命
臨床検査学科 検査
臨床工学科 臨工

本学で利用できる大学入学共通テストの教科・科目

  • 「英語」の得点はリーディング(100点)とリスニング(100点)の合計。
    「 英語」でリスニングを免除された者は、リーディング100点満点を200点満点に換算(本学への受験上の配慮申請が必要。
    詳細は、9月中旬発行予定の『2026年度入学試験要項』に記載)。
  • 「国語」の得点は近代以降の文章と古典(古文・漢文)の合計(200点)。
  • 「英語」「国語」以外の科目は、200点満点に換算。
  • 「選択」としている科目のうち、必要科目数以上受験している場合は教科の括りに関わらず、高得点科目から順に採用。
    (同教科内から2科目も可。例:「物理」+「化学」)。

左右にスワイプしてご覧ください

試験科目 グループ 出題範囲
国語 「国語」
地理歴史
公民
「地理総合,地理探究」「歴史総合,日本史探究」「歴史総合,世界史探究」「公共,倫理」「公共,政治・経済」「地理総合/歴史総合/公共」
数学 「数学Ⅰ,数学A」「数学Ⅰ」
「数学Ⅱ,数学B,数学C」
理科 「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」
情報 「情報Ⅰ」
外国語 「英語(リーディング・リスニング)」

本学で利用できるのは、令和8年度大学入学共通テストのみ(前年度成績の利用は不可)。