どんなことを学ぶの

コース紹介

01

地域の医療と福祉コース

急速に少子高齢化が進む現代社会において、高齢者や障がい者など、予防·医療·ケアのニーズは増加傾向にあります。

このような課題に向き合うため、病院や介護老人保健施設、訪問リハビリテーションなどで科学的·精神医学的な視点から、患者さんの社会参加を促して生活の質を高める作業療法士をめざします。

02

こころと子どもの支援コース

こころに病のある人々の、地域での暮らし、就労を支えるための知識と技術をもった作業療法士をめざします。

さらに、発達障がいなどをもつ子どもに対して神経学的なアプローチを行いながら、幼稚園や学校の教員と連携し、子どもや保護者が直面する課題を解決する作業療法士をめざします。

作業療法士とは

身体とこころの回復を図り、自分らしい生活を手助けする

身体やこころに障がいのある人に、さまざまな「作業」をとおして治療や訓練を行い、日常生活や社会生活に適応できるようリハビリテーションを行う専門職。精神障がいや発達障がいなど「こころ」の問題の回復もサポートします。

患者さんの状態を見極めて必要なリハビリテーションプログラムを作成し、補助用具や環境設定を考え、食事や更衣、料理など応用的な動作能力の回復を図り、「自分らしく」生活を送れるよう手助けします。

将来の進路
急性期病院
動作機能の回復をサポート
急性期病院では、まず動作機能回復のためのケアに作業療法士が活躍しています。近年は治療やリハビリテーションの現場にもロボットが導入されつつあり、作業療法士には、リハビリテーションの技術はもちろん、最新鋭の治療ロボットを操作する知識とスキルも求められています。

回復期病棟・
リハビリテーションセンター・
精神病棟リハビリテーションで心身の回復を指導

回復期病棟や精神病棟、リハビリテーションセンターで、心身の回復のための訓練を行う作業療法士が必要とされています。食事・料理・掃除などの日常の動作、手工芸や創作活動、レクリエーションなどをとおして身体とこころの障がいをケアします。
在宅訪問
リハビリテーションを支援
訪問リハビリテーションを行う作業療法士に対するニーズはますます高まっています。地域包括支援センターなどに所属し、病院から退院した後、自分らしく日常生活を送れるよう在宅でのリハビリテーションをサポートします。
介護・福祉施設
リハビリテーションや予防を実施
高齢者福祉施設では、身体的なリハビリテーションだけでなく、認知症のケアを行う作業療法士が不可欠です。またケアが必要になる前に、認知症予防や転倒予防などのトレーニングを行う役割も期待されています。
保育所・学校子どもの発達を支援 幼稚園や小中高校などで発達障がいのある子どもの学習や学校生活をサポートする専門家が求められています。保育士や教諭の免許を取得し、保育や教育の現場で働く作業療法士に対する評価と期待が高まっています。
事業者としてグループホームや
作業所を運営就労や社会復帰を支援
事業主としてグループホームや作業所を立ち上げ、看護師などほかの専門職とともに地域でリハビリテーションを支えます。また就労支援をとおして身体や精神に障がいのある人の社会復帰を手助けする作業療法士も求められています。

学外での豊富な実習機会

「臨床見学実習」「臨床検査実習」「地域実習」「臨床評価実習」「総合臨床実習」まで、4年間で知識と技能を高める実習を実施。一連の作業療法のプロセスを段階的に体験しながら実践力を磨いていきます。

また、病院や施設でほかの専門職と連携しながらリハビリテーションを進める「チーム医療」についても学びます。

病院だけでなく、訪問リハビリテーションセンターや介護老人保健施設などでの実習も行います。

主な臨床実習施設(2022年度実績)

  • 秋津鴻池病院
  • 宇治おうばく病院
  • 宇治武田病院
  • 介護老人保健施設 野洲すみれ苑
  • 京都きづ川病院
  • 京都武田病院
  • 京都民医連あすかい病院
  • 京都民医連中央病院
  • 神戸労災病院
  • 済生会守山市民病院
  • 滋賀医科大学医学部附属病院
  • 滋賀八幡病院
  • 市立野洲病院
  • 聖ヨゼフ医療福祉センター
  • 蘇生会総合病院
  • 六地蔵総合病院
  • 福井大学医学部附属病院
  • マキノ病院
  • 洛和会音羽病院
  • 琵琶湖中央リハビリテーション病院

充実した施設・設備

運動学実習室や木工・金工・陶工・義肢装具室、レクリエーションルームなど実践的に作業療法を学べる充実した実習室を完備しています。

カリキュラム

4年間の学習イメージ

1回生

こころとからだの構造や機能を学ぶ

作業療法の基盤は、まず「人」を知ることから。人体の構造や機能、こころの働きについて広く学び、この先の学びにつながる知識を身につけます。

2回生

障がいについて学び作業療法の基礎を身につける

身体の障がいはもちろん、発達障がいや老齢期の障がいについて知識を深めながら、作業療法の基礎とスキルをしっかりと学びます。

3回生

演習や臨床実習によって実践的な知識と技術を備える

大学や病院、地域での実習をとおして作業療法のプロセスを体験し、リハビリテーションの基礎技術を養います。専門的なコースに分かれて学び、自身の適性と進路について考えます。

4回生

卒業研究· 臨床実習をクリアし国家試験合格へ

自身がテーマとする卒業研究や臨床実習に精力的に取り組んでいきます。自ら課題を発見し解決する力を養いながら、卒業後の進路を見据え、国家試験合格をめざします。

健康科学部 作業療法学科カリキュラム

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取得できる資格

  • 作業療法士国家試験受験資格

将来の進路

  • 病院
  • 診療所
  • 介護老人保健施設
  • リハビリテーションセンター
  • 各種福祉施設
  • 療育センター
  • 保育所・学校 など