
文学部 日本語日本文学科
古典文学からサブカルチャーまで
趣向に合わせて探究
京都を舞台に、日本のことばや文学、表現について深く学びます。また、国内のポップカルチャーやサブカルチャー分野を海外の視点から見つめ、日本文化の価値を探究しながら、国際的な視野を磨きます。全国でも数少ない書道コースは書道展で優秀な成績を残すなどレベルの高い書道教育を行っています。
日本語日本文学科の特色
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FEATURE1
日本の伝統から
現代のサブカルチャーまで、
文化と言葉を深く学ぶ「日本語日本文学コース」では、古典から現代までの文学や日本語教育を学び、作家や時代背景を研究することで、表現力を養います。「国際日本文化コース」では、グローバルな視点で日本の伝統文化やアニメ、マンガ、ゲームなどのサブカルチャーを探究し、メディア創作技術も学びます。
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FEATURE2
書道展での確かな実績と
異文化に触れ、経験を育む
海外研修高いレベルの書道教育を行う「書道コース」では、毎年、全日本高校・大学生書道展などに出展し、優秀な成績をあげています。また、異文化に触れ、独創性を培うために書道コース海外研修も実施。多様な経験と実績を育むことが、4年間をとおした学修の励みや成長の糧となります。
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FEATURE3
京都の立地を活かしたグローバル社会に対応する特徴的なカリキュラム
外国人に日本語を教える日本語教員資格取得のための科目や、京都にキャンパスを構える立地特性を活かし、世界的に価値の高い建造物や文化財、伝統文化に触れながら学ぶ科目を用意。今後ますます進むグローバル社会において活躍するためのスキルを養うことができます。
日本語日本文学科3つの専門コース
伝統的な文化が根付く京都が舞台
日本文化を探究しつつ、国際的な視野を磨く3つのコース
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01
日本語日本文学コース
古典から近現代までの文学や日本語教育を深く学びます。幅広い時代の作家や作品から、文化や言葉、作家の想い、作品が書かれた時代背景を研究し、豊かな表現力を身につけます。
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02
国際日本文化コース
グローバルな視点から日本を見つめ直しながら、日本の伝統文化やアニメ・マンガ・ゲームなどのサブカルチャーの価値を探究します。イラスト制作やキャラクターデザインなどのメディア創作技術も学びます。
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03
書道コース
書道展で優秀な成績を残す、レベルの高い書道教育を行っている書道コース。臨書から古典を読み解き、自らの書の世界を確立するために培った集中力と独創性は、実社会で活きる資産となります。
在学生の声
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1
“ 文化と歴史のまち、京都で
言葉の力を磨き、
学びを未来に活かす日本語日本文学科 4回生 安井 菖さん
Interview1
文化と歴史のまち、京都で
言葉の力を磨き、
学びを未来に活かす日本語日本文学科 4回生
安井 菖さんQ01
京都橘大学に入学しようと思ったきっかけについて教えてください。
京都橘大学に入学しようと思った一番のきっかけはキャンパスの雰囲気や立地です。自然に囲まれた環境も学修に最適だと考えました。また、京都という文化と歴史に恵まれた場所で学べることも、とても魅力的でした。大学では文学を学びたいと考えていた私にとって、京都の文化的背景や環境は理想的であり、この大学で充実した学生生活を送りたいと思い入学しました。
Q02
ご自身が感じる、京都橘大学や所属学科の魅力を教えてください。
古典から現代までの文学を幅広く学べるカリキュラムと、フィールドワークを通じて文学作品の舞台や歴史に触れる機会が豊富な点が魅力です。京都には多くの文学作品の舞台があり、実際にその場所に訪れることで作品の世界観や背景をより深く理解できます。また、少人数で行う授業が多く、先生との距離感も近いので個別のサポートが手厚い点も魅力です。
Q03
印象に残っている授業や
現在力を入れて取り組んでいることについて教えてください。「異文化交流演習」という留学生と一緒に受ける授業を履修しました。この授業は座学だけでなく学外での活動も多く、留学生とともに過ごすなかで新しい経験をたくさん積むことができたため、非常に印象に残っています。例えば、嵐山で外国人観光客の方に日本に来て感じたことや楽しんだこと、好きな日本のアニメなどについてインタビューをしました。この授業を通じて初めて台湾や韓国の友人ができ、日本が海外の方々にどのように映っているのか、その視点を直接知る機会を得ることができました。また、留学生と交流することで、異文化を理解しながらコミュニケーション力も養うことができ、大変有意義な時間を過ごせました。このほか、自分が好きなアニメを題材に探究を重ね、文学作品の舞台となった場所を訪れるなど、さまざまな文学や文化を楽しみながら学んでいます。
Q04
今後の目標・将来の夢について教えてください。
古典から現代までの多くの文学作品とその舞台・歴史に触れ、日本語そのものの成り立ちや構造、表現技法について多くの学びを得ました。それにより、言葉の使い方や多様な表現を身につけることができました。この経験は、卒業後も活用できる基礎力になると考えています。将来は、大学4年間で学んだ多くの知識やスキルを活かすことができる仕事に就きたいと思っています。
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“ 文学を学ぶことで
考えを相手に伝える力が身についた日本語日本文学科 4回生 福冨 はるさん
Interview2
文学を学ぶことで
考えを相手に伝える力が身についた日本語日本文学科 4回生
福冨 はるさんQ01
京都橘大学に入学しようと思ったきっかけについて教えてください。
高校では看護師をめざすコースで学んでいましたが、もっと視野を広げたいと思うようになり、さまざまな大学のオープンキャンパスに参加しました。そのなかで京都橘大学のオープンキャンパスで参加した文学部の授業体験プログラムが一番興味深く印象に残ったため、この大学で学んでみたいと思うようになりました。
Q02
ご自身が感じる、京都橘大学や所属学科の魅力を教えてください。
所属している学科の授業だけでなく、クロスオーバー科目としてさまざまな学科の授業を受けることができ、社会に出たときに必要な教養を他学科の授業から身につけられる点が大きな魅力です。さまざまな分野の知識を取り入れながら成長できる環境が整っていると感じています。また、日本語日本文学コースでは文学作品を研究するにあたって数多くの作品や文献を読むので、感じたことや考えていることを言語化するスキルも身につきました。
Q03
印象に残っている授業や
現在力を入れて取り組んでいることについて教えてください。もともと文学作品が好きなこともあり、近現代文学作品やアニメ作品を扱うゼミに所属しています。好きな作品を論文や文献と比較しながら考えを深めていくことがとても面白く、主体的に学ぶことができています。また、キャリアコミュニケーションという授業をとおして秘書検定の資格を取得することができ、成長を実感できました。現在は就職活動にも力を注いでいます。当初は出版関係や本に関わる仕事をしたいと考えていましたが、さまざまな企業の説明会やインターンシップに参加したことで選択肢が広がり、別の業界も視野に入れながら活動を行っています。文学を学ぶことで自分の考えを相手に分かりやすく伝えられるスキルが身につき、就職活動でもそのスキルを活かしています。
Q04
今後の目標・将来の夢について教えてください。
将来の夢はまだ具体的には決まっていませんが、自分の可能性を広げ、価値観を深めるために、在学中にさまざまなことに挑戦していきたいと考えています。資格取得や新しい知識の習得に取り組み、自分をさらに成長させることが今の目標です。常に目標に向かって努力し続け、どんな状況でも前向きに頑張れるような人になりたいと思っています。
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3
“ 書を学びたい学生にとって
素晴らしい環境が整っています日本語日本文学科 3回生 牧野 太郎さん
Interview3
書を学びたい学生にとって
素晴らしい環境が整っています日本語日本文学科 3回生
牧野 太郎さんQ01
京都橘大学に入学しようと思ったきっかけについて教えてください。
高校時代の書道部での活動で書の魅力に気づき、大学でも書を専門的に学びたいと考えていました。京都橘大学は書の資料が豊富にある京都に立地しており、また私自身これまで挑戦したことのなかった「行草書」に力を入れている点に魅力を感じました。オープンキャンパスに参加した際に、書道コースの模擬授業を受け、書を学問として学ぶことに楽しさを感じました。また、「古典に立脚し、自らの力で創作する」という方針に感銘を受け、入学を決意しました。
Q02
ご自身が感じる、京都橘大学や所属学科の魅力を教えてください。
京都橘大学は自然に恵まれた環境にあり、美しい校舎のもとで落ち着いた学生生活を過ごせます。書道コースでは、書壇の最前線で活躍する先生方から、技術や理論を専門的に学ぶことができます。また、全国各地から学生が集まるのも大きな魅力の一つです。地域ごとの書風の違いや流行によって、さまざまな書のスタイルがあるということを学べるだけでなく、少人数制ならではの学科全体で互いに高め合う雰囲気があり、書を学ぶ学生にとっては素晴らしい環境が整っています。
Q03
印象に残っている授業や
現在力を入れて取り組んでいることについて教えてください。漢字・かなをどちらも同じ時間数、学ぶことが書道コースの大きな特徴です。大変だと感じることもありますが、確実に力が身についていると実感しています。1年次の実技「書法」の授業では漢字・かなの基礎を学び、2年次の実技「漢字(かな)古典研究」ではさまざまな古典・古筆を総合的に学べます。入学当初から臨書を通して古典・古筆のリズムや用筆を習得することで、創作に活かすことができています。また、書道史の授業では歴史の中で培われてきたさまざまな書の名品について理論的に学ぶことができます。初めて知る古典や多様な書のスタイルを学ぶことで、さらに書に対する意欲が増しました。
Q04
今後の目標・将来の夢について教えてください。
この4年間で書のプロフェッショナルに近づきたいと考えています。書は一生学ぶ芸術なので、最終到達点は存在しませんが、自分でイチから創作する力をつけ、手習いだけではなく目習いもすることで創作意欲を持ち続けられるように努力していきたいです。今後は、全国規模の公募展や個展など作品発表の機会を増やし、好きな漢字書・漢字かな交じり書に積極的に取り組みたいです。将来は中学生からの夢である教員になるために、中高国語・高校書道の免許取得をめざして頑張っています。
日本語日本文学科に関連する資格
取得できる資格・取得をめざす資格
取得できる資格
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中学校教諭一種免許状(国語)
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高等学校教諭一種免許状(国語・書道)
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図書館司書
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学校図書館司書教諭
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博物館学芸員
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社会教育主事
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日本語教員
豊富なキャリア実績
就職先一覧
民間企業
P&Gプレステージ/アイリスオーヤマ/出雲ケーブルビジョン/愛媛銀行/大垣書店/オンワード樫山/カネボウ化粧品/叶匠壽庵/滋賀中央信用金庫/四国銀行/資生堂ジャパン/住友生命保険/セブン-イレブン・ジャパン/但馬信用金庫/富士フイルムビジネスイノベーションジャパン ほか
教員・公務員
大阪府立高等学校/京都市立高等学校/京都府立中学校/滋賀県立中学校/静岡県立高等学校/奈良市役所/兵庫県立高等学校/松山市立中学校/三重県立高等学校/輪島市立中学校/尼崎市役所/高島市役所/高槻市役所/奈良市役所 ほか
博物館・図書館
図書館流通センター(大阪府立中央図書館)/佐野美術館
進学先大学院
大阪教育大学大学院教育学研究科/京都橘大学大学院文学研究科/神戸大学大学院人文学研究科/富山大学大学院人文科学研究科/奈良教育大学大学院教科教育専攻/立命館大学大学院言語教育情報研究科 ほか
主な就職実績
就職業種別比率(2024年3月卒業)

将来の進路イメージ
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出版・メディア関連企業
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アニメ・ゲームなどのシナリオライター
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企業の企画・広告部門
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中学校教員(国語)
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高校教員(国語・書道)
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公務員
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日本語教員
内定者の声
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Interview
“文房具の魅力を発信し、
学びの環境を支えたい”内定先|株式会社サクラクレパス 山﨑 翼さん
内定者の声を見る
Message
文房具の魅力を発信し、
学びの環境を支えたい内定先|株式会社サクラクレパス
山﨑 翼さん元々教育業界に興味があり、教育環境の向上に貢献したいと思い、その一端を担う文房具メーカーを志望しました。学科の授業では、文学作品を研究していく中で、物事を相関的に考察する能力が身についたと思います。中学や高校の授業では、登場人物の心情や関係から文学作品を読み解くことが大半でしたが、大学では作品が描かれた時代背景や作者の思想、アニメーションにおいては視覚的メタファーなどから考察するようになり、あらゆる物事に対してそれらの相関関係から紐解けるようになりました。また、当時キャリアゼミという授業の中で短期海外研修に参加できたことも大きな経験でした。私は語学力には自信がなかったのですが、学びを深めるために自らの意志で参加しチャレンジしたことで成長につなげることができたと感じています。京都橘大学で学んだことを活かし、教育現場に限らず、さまざまな場の「学ぶ」環境を支えていきたいです。
Pick Up ピックアップ科目
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PICK UP1
言語文化総合演習Ⅷ
日本語や日本文化について学びます。前期では、中国語と比較することで日本語を外から分析する力を養い、後期では、日本のアニメーションをテーマに、「新世紀エヴァンゲリオン」や「涼宮ハルヒの憂鬱」「けいおん!」といった京都アニメーションの作品、さらにジブリ映画「千と千尋の神隠し」などを鑑賞し、その内容やテーマを深く考えます。楽しく学びながら日本文化への理解を深める授業です。
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PICK UP2
書法Ⅵ
王羲之の書法を基礎に、幅広い表現技術を学びます。王羲之は後世の書家に多大な影響を与え、その技術を分析することで、伝統的な書法の深みを体感します。また、王羲之の影響を受けた書家の書法を研究し、実技を通じて作品作りに応用する技術を磨きます。
カリキュラム
日本語日本文学科の教員紹介
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尾西 正成教授
専門分野| 書道教育学、書法(漢字)
尾西 正成教授
教員情報書道教育学、書法(漢字)
学生へのメッセージ
大学で書を学ぶということは、生涯にわたる書の道の正しい学び方を手に入れる場であると考えます。古来より日本の書の歴史の大半は京の地で育まれました。この京都橘大学で書を志す仲間とともに自分だけの書の道をスタートさせましょう。
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辻本 千鶴教授
専門分野| 日本近現代文学
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寺坂 昌三教授
専門分野| 書道(かな)
寺坂 昌三教授
教員情報書道(かな)
学生へのメッセージ
かなは、中国から伝来した漢字を簡素化して作られた日本独自の文字です。日本人は四季の移りゆく情趣や心情等を和歌に託し、それをかなで書き表してきました。かなには究極の書美があります。そのかなを、京都の地、橘大学書道コースで学びませんか。
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中﨑 崇教授
専門分野| 日本語学、文法、語用論
中﨑 崇教授
教員情報日本語学、文法、語用論
キーワード:日本語学、日本語文法、語用論、教育文法
学生へのメッセージ
突然ですが日本語がわかりますか?「お姉ちゃんが帰ってきたら、すぐピアノの練習だ」と「お姉ちゃんは帰ってきたら、すぐピアノの練習だ」の2つの文が違うことは知っていると思いますが、どうして違うのか説明できますか?。実は、日本語には説明できないこと(わからないこと)がたくさんあります。日本語の知っているけど、わからないことを一緒に解明してみませんか。
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野村 幸一郎教授
専門分野| 日本近代文学
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野村 倫子教授
専門分野| 平安時代および鎌倉時代の物語文学(『源氏物語』宇治十帖・『狭衣物語』を中心に)、女性の活躍を中心に
野村 倫子教授
教員情報平安時代および鎌倉時代の物語文学(『源氏物語』宇治十帖・『狭衣物語』を中心に)、女性の活躍を中心に
学生へのメッセージ
古典文学は楽しむものであって、知識の点数化は避けたいと思っています。それぞれの物語が意外なところでつながっていたり、ほかの世界との連帯を見つけるのも楽しいものです。現代に通じるもの、海外と共通するもの、価値観の多様性を発見する宝の山です。楽しみましょう。
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千々岩 宏晃講師
専門分野| 言語学、日本語教育
千々岩 宏晃講師
教員情報言語学、日本語教育
学生へのメッセージ
なぜわざわざ言葉の勉強をするか?なぜなら、言葉は自らが思考し、また他者と社会を構成する基盤だからです。言葉について洞察力を持つことは、皆さんの世界を変えてくれます。一緒に言葉を観察しませんか?
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