11月21日(木)、小説『八月の御所グラウンド』で第170回直木賞を受賞された、作家の万城目学先生をお招きし、講演会「創作あれこれ講座」を開催しました。文学部日本語日本文学科・日本語日本文学会の共催となります。当日は日本語日本文学科の学生に加え、他学部の学生や一般の方を含む約300人が聴講しました。
講演会は新潮社の編集者の方との対談形式で行われました。雑誌連載時の苦労や、執筆構想から校閲・出版までの流れなどでの様々な人の関わりについてご説明されました。また、編集者に求めることや、職業・作家の懐事情など、創作の裏側をユーモアを交えながら語られ、会場はしばしば笑いに包まれていました。
講演後には、質疑応答が行われ、ミュージシャンとの交流や、影響を受けた作家、方言や文体の成立に至るまで、学生や一般の方から寄せられた質問に丁寧に答えられ、講演会は大盛況のうちに終了しました。出版業界の大変さや、作品を読む際のヒントをいただけ、参加者にとっても充実した時間となりました。