工学部情報工学科の石岡卓将助教が、電子情報通信学会で2024年度論文賞(第81回)を受賞し、2025年6月5日(木)に機械振興会館で開催された2025年定時社員総会および式典において表彰されました。
電子情報通信学会は、「電子工学および情報通信に関する学問、技術の調査、研究および知識の交換を行い、もって学問、技術および関連事業の振興に寄与する」ことを目指してさまざまな活動を展開しており、我が国の電子情報通信における基礎理論から応用開発まで幅広い領域の進展に先導的な立場で貢献をしています。
本賞は、2023年10月から2024年9月までの1年間に電子情報通信学会論文誌(和文・英文含む)に発表された論文のうち、特に優秀な12件に贈呈されました。
今回受賞した「Traffic Reduction for Speculative Video Transmission in Cloud Gaming Systems」では、クラウドゲームでの操作遅延を減らすために、ユーザーの操作を予測して映像をあらかじめ送信する投機的映像伝送手法の改良が報告されています。
本研究では、予測フレームをタイル単位に分割し、変化の大きい部分のみを送ることで冗長な映像データの送信を抑え、従来手法に比べて最大約50%の通信量削減を実現しました。今後、クラウドゲームをはじめとするインタラクティブな映像配信への応用が期待されています。
【関連サイト】
▼一般社団法人 電子情報通信学会 歴代論文賞受賞者一覧
https://www.ieice.org/jpn_r/awards/ronbunsho.html
▼一般社団法人 電子情報通信学会
https://www.ieice.org/jpn_r/index.html