【経済学科・経営学科】デジタル庁審議官蓮井智哉氏・丸紅株式会社中部支社長鈴木敦氏による特別講演会を開催

 経済学部と経営学部の2回生が合同で受講する前期授業「プロジェクトマネジメントⅡ」の竹内直人教授が担当するクラスにて、2名の講師を招き、2回の連続講演会を開催しました。本クラスでは「Think Big, Act Global」を今年度のテーマに掲げ、地球温暖化や貧困問題などをビジネスの観点から解決することを目標としています。

 講演会では、政府が行う政策や規制、サービスが、民間企業や個人にどのような影響を与えるか、また民間の取組みがどのように公共的政策に関わるのかを学び、深めた知見を活かして官と民の両側面からグローバルな視野で課題解決策の立案に取り組みます。
 

 4月29日(火)には、第1回講師として、デジタル庁審議官 蓮井智哉氏をお招きし、「デジタルを用いた課題解決について~モビリティを巡る日本と世界の動向から~」をテーマに講演いただきました。人口減少や高齢化が加速する日本において、デジタルの活用によりめざす社会像や、政府が取り組む重点計画、デジタル化による地方創生の意義などについて豊富な事例を基に解説いただきました。また、地方創生に貢献する具体的取り組みとして「自動運転」を取り上げ、導入に向けたロードマップや今後の課題、調査分析やユーザー視点に立つことの重要性など社会課題解決の方向性や考え方をご紹介いただきました。

 5月17日(土)には、第2回講師として、丸紅株式会社執行役員中部支社長の鈴木敦氏をお招きし、「総合商社のイノベーション」をテーマに講演いただきました。企業は常に変わっていかなければならないこと、そのためにはイノベーションが不可欠であり、トップマネジメントの役割はイノベーションの推進にあることを、ご自身の経験を踏まえて具体的にお話しいただきました。また、丸紅インドの責任者としての、変化の速い世界に大きな衝撃を受けた経験を基に自らが中部支社に開設したオープンイノベーション施設(AGORA)の活動を紹介し、ビジネスによる課題解決の具体例を示されました。

 講演会には、商社志望の3回生、4回生なども出席し大いに盛り上がりました。学生らは「デジタル技術がどのように生活を変えていくのか、イメージができた」や「イノベーションに必要な要素が具体的に理解できた」などと感想を述べました。
 

第1回講師 デジタル庁審議官 蓮井智哉氏

第2回講師 丸紅株式会社中部支社長 鈴木敦氏

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