『退屈に挑み、没頭を生み出す』(株)ワントゥーテン 二之形昌弘氏による広報セミナーを開催-「問い」からはじまる思考を学ぶ

 2026年710日(金)、全学生を対象に広報セミナー「伝わるアイデアとは?」を開催しました。講師には、XRやAIなどの先端テクノロジーを活用した体験設計を手がけるクリエイティブカンパニー、株式会社ワントゥーテン 執行役員・最高営業責任者(CSO)であり、エクスペリエンスデザイン事業本部 本部長、LBEプロデューサーを務める二之形昌弘氏を迎え、社会課題を起点としたコンセプト設計や体験を通して人の行動につながる「問い」の立て方、思考のプロセスについてご講演いただきました。本セミナーは第1部の講義と第2部の体験プログラムによる2部構成で実施し、当日はデジタルメディア学科や歴史学科、総合心理学科など、さまざまな分野から学生が集まり、教職員を含め約40名が参加しました。

 近年、SNSや生成AIの普及により、必要な情報や求めている解に容易にアクセスできる環境が整っています。その一方で、情報があふれる中で何が本質的な課題なのかを見極め、「何を考えるべきか」といった問いを自ら立てる力の重要性が高まっています。本セミナーは、こうした背景のもと、社会や身の回りにある違和感を起点に問いを立て、その問いを価値へとつなげていく思考のプロセスに触れる機会として開催しました。

 第1部では、「伝わるアイデアとは何か」をテーマに講演が行われました。講演では、企画は思いつきから生まれるものではなく、課題の背景にある構造や文脈を捉え、本質を見極めることが重要であると示されました。

 その上で、「本当に解くべき課題を問いとして設定する(ISSUE)」「その人が気づいていない本音やニーズを捉える(INSIGHT)」「具体的にどのような行動を生み出すかを定める(KEY ACTION)」といった思考のプロセスが、具体的な企業事例とともに紹介されました。

 また、「やるべきこと」を「やりたくなる行動」に変える視点の重要性にも触れられ、広報や企画に共通する考え方への理解を深める内容となりました。学生にとっては、これまでの発想の枠を広げ、「何を起点に考えるか」という新たな視点に触れる機会となりました。講演の最後には、二之形氏から学生に向けて、「特別なことを考えようとしなくても大丈夫。日常の中で『なんでだろう』と感じることを、そのまま大切にしてみてほしい」とメッセージが送られました。

 第2部では、同社が開発したVRARなどのテクノロジーを活用した拡張現実アトラクション「オバケハンター」を体験するプログラムを実施しました。

 参加者は、「なぜこのような体験が生まれるのか」「どのような工夫によって行動が引き出されているのか」といった、第1部で得た視点も意識しながら体験に取り組み、コンテンツに没頭していました。講義で提示された考え方が、実際の体験としてどのように形になっているのかを実感する機会となりました。

 当日は、学生がメモを取りながら真剣に講義に耳を傾ける姿が見られました。
「考える視点」を意識するワークでは、慣れない思考に向き合いながら、自身の身近な出来事や違和感を手がかりに考えを深めていました。
 また、体験プログラムでは、参加者同士で感じたことや気づきを楽しみながら共有し、それぞれに新しい発見が生まれていました。

 参加した学生からは、「何かを"伝える"ことを将来仕事にしたいと考えていて、そのヒントがたくさん得られた」「これまでアイデアは思いつくものだと思っていたが、思考の積み重ねで生まれるものだと気づいた」といった声が寄せられ、伝わるアイデアとは何かを、それぞれの視点で考えるきっかけとなりました。

 京都橘大学では今後も、実社会と接続した学びを通して、学生が自ら問いを立て、価値として形にしていく力を育んでいきます。

【関連リンク】

株式会社ワントゥーテン:https://www.1-10.com/

拡張現実アトラクション「オバケハンター」:https://www.1-10.com/business/businesspackage/contentandsystem/ghosthunter/

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