経営学科スポーツ経営学専攻では、10月15日(木)、本学客員教授で元サッカー日本代表の松井大輔氏による「スポーツツーリズム」をテーマとした講義を実施しました。

講義の冒頭では、アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国で開催されたFIFAワールドカップ2026に解説者として参加した経験を紹介。現地で感じたサッカー文化の違いや大会の熱気、世界各国から集まった人々がスポーツを通じて交流する様子を語り、スポーツが国や地域を越えて人々をつなぐ力について学生たちへ伝えました。
さらに、自身の海外クラブでのプレー経験を交えながら、日本と海外におけるスポーツ文化やファンとの関わり方の違いについて解説。スポーツ観戦に加え、その土地ならではの文化や観光資源に触れることができる点がスポーツツーリズムの魅力であると話しました。

また、スポーツイベントが地方や地域にもたらす効果や、地域の魅力とスポーツを掛け合わせることで生まれる新たな価値についても紹介。海外のスタジアムにおけるハーフタイムショーや関連イベントを具体例に取り上げ、試合そのものだけではなく、観戦体験全体が収益の創出になっていることや地域経済の活性化につながっていることを経営的な視点から解説しました。
講義後半では、松井客員教授が理事長を務める日本フットサルトップリーグについて紹介。理事長としての役割やメットライフ生命Fリーグ運営の仕組み、競技の普及、スポンサーシップの獲得など、地方クラブを持続的に発展させるために必要な取り組みについて解説しました。
また、メットライフ生命Fリーグディビジョン2に加盟する「ミラクルスマイル新居浜」を題材に、地域に根差したクラブ運営やスポーツを活用したまちづくりの事例を紹介。地域住民との交流や地域資源との連携を通じて、クラブが地域活性化に果たす役割について説明しました。
さらに、SNSを活用した新たなビジネススキームの構築やファンコミュニティの形成、リーグ全体の収益拡大に向けた戦略についても言及。特に、選手やクラブを中心にファンとの接点を創出し、「推し活」の視点を取り入れながら継続的な応援につなげる取り組みについて紹介し、スポーツビジネスの新たな可能性を示しました。
最後は、学生からの質疑応答にて「失敗から得た経験」について質問が挙がると、松井客員教授は自身のプロデビュー戦での経験を振り返りながら、「失敗しなければ、なぜ失敗したのかを考えることはできない。失敗の理由を考え続けることが必ず成長につながるはず。そうやって失敗と挑戦を繰り返し、その過程で学びを積み重ねることで成功につなげ、自信を育んでいくことが大切」と学生へ語りかけました。
学生たちは、競技そのものの価値だけでなく、地域との連携やソーシャルメディアの活用によってスポーツの魅力を広げる方法について考える場となりました。さらに、リーグ運営やファン拡大施策、収益モデルの構築といった経営的な視点にも触れながら、スポーツを核としたビジネススキームについて理解を深める機会となりました。次回12月10日には「ミラクルスマイル新居浜」をモデルに学生が考えたスポーツツーリズム商品の企画について松井客員教授へ提案する授業を予定しています。
【松井 大輔 氏プロフィール】
1981年5月11日 京都市山科区生まれの元プロサッカー選手。京都市立大宅小学校、大宅中学校、藤森中学校、鹿児島実業高校を経て地元の京都サンガでプロサッカー選手となった。以降フランス、ロシア、ブルガリア、ポーランド、ベトナムの海外5カ国9クラブを渡り歩き活躍。国内でもジュビロ磐田、横浜FC、Y.S.C.C.横浜でプレーし、J1からJ3までのプレー経験を持つ。2021年にはプロサッカー選手とプロフットサル選手の二刀流に挑戦し話題を集めた。日本代表では2004年アテネオリンピック、2010年南アフリカワールドカップに出場し、国際舞台でも活躍した。2024年2月に現役引退を発表。現在は、日本フットサルトップリーグ理事長のほか、U-18日本代表ロールモデルコーチ、解説者等マルチに活躍をしている。
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