【建築デザイン学科】ジャンカラとの産学連携プロジェクト
「私が本気で過ごしたいカラオケ空間」をテーマに実社会の空間設計課題へ挑戦

 京都橘大学工学部建築デザイン学科は、ジャンカラ(株式会社TOAI:京都市中京区)と連携し、実社会の空間設計課題に取り組む産学連携プロジェクト「私が本気で過ごしたいカラオケ空間」を実施しました。

 本プロジェクトは企業が抱える課題をテーマに、学生が空間設計の提案を行う実践的な教育プログラムです。実企業の制約条件を踏まえながら設計課題に取り組むことで、学生の設計力や課題解決力、プレゼンテーション力の向上を図るとともに、企業との協働を通じたキャリア形成につなげることを目的としています。ジャンカラからは、学生ならではの柔軟な発想やZ世代の視点を取り入れることで、新たなカラオケ空間体験の創出が期待されています。

 プロジェクト期間は4月中旬から7月末までの約14週間で、学生は9チームに分かれ、チームの設計テーマに応じて「カラオケルーム1部屋」「店舗の1フロア」「店舗建物1棟」の3つの空間規模を選択できるように設定しました。初回授業では実際の店舗を複数見学し、現在のジャンカラがどのような客層に向けて、どのような付加価値をカラオケ空間で提供しているかを学びました。その上で、最終のプレゼンテーションまで段階的なプロセスを踏みながらジャンカラの担当者とも意見を交えつつ課題を取り組みました。

 初期段階(第1回〜第4回)では、純粋にどのようなカラオケ空間があると魅力的か、さまざまなアイデアをラフに出し合い、ブレストを行いながら、設計の礎ともなるコンセプトを構築していきました。第4回の授業ではオンラインにてジャンカラの担当者にアイデアを確認してもらい議論を行い、実際の会社さながらの打ち合わせ方法も経験しました。

 中期段階(第5回〜第8回)では体験のシナリオや利用者ターゲット層をより明確化させ、設計内容の精度を高めていきました。第8回の授業ではジャンカラの担当者を大学に招き、中間報告会を行いました。学生にとってはプレゼンテーションを行う機会が限られている中で、建築分野において大切なクライアントに対してプレゼンテーションを行う機会をより多く作り、プレゼンテーションに慣れていく経験をしました。

 最終段階(第9回〜第14回)では最終のプレゼンテーションに向けてどのようにすれば自身が考えていることをどのようにうまく伝えられるかを軸として、A2サイズのプレゼンボードにいかにレイアウトをするかを試行錯誤しながら準備を進めていきました。最終報告会は全員でジャンカラの本社へ訪問し、プレゼンテーションを行いました。言葉の選び方に気をつけながら4分という限られた時間の中で、簡潔に自身が考えていることを伝えられるようにすることを意識しました。

 また、最終報告会にて9チームの発表を行い、その中から最優秀賞1チーム、優秀賞1チーム、特別賞2チームが選出されました。

 本プロジェクトの意義は、建築設計演習では想定しない「クライアント」を立てたことにより、実際の設計に近い状態の中でクライアントに自身の設計提案を行うという経験にあります。学生たちにとっては、社会で求められる専門性と実践力を身につける貴重な機会となったとともに、建築設計演習とは違った設計の面白さと難しさを実感した経験となったと思います。

 本学の建築デザイン学科では、今後も産学連携による実践的な学びを推進し、社会の課題解決に貢献できる人材の育成に取り組んでいきます。


【最優秀賞】
・小林 愛佳さん「カラオケ×商店街~滞在を価値に~」


【優秀賞】
・真壁 利武さん「Singing Posture」


【特別賞】
・竹上 寧音さん「ECHO FRAME-高架下の反響を建築化した、都市に開かれた歌の居場所-」


・多喜 友佳子さん「KARAOKE TOWN」

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