アイシンとの産学連携研究において東海大学・関根嘉香教授と三者ミーティングを実施 ―「脳波でこころを捉え、皮膚ガスでからだを捉える」
融合アプローチによる社会的実装と未来のウェルネス共創に向けて―

 京都橘大学(健康科学部理学療法学科 兒玉研究室)は、2026年10月29日(木)、本学アカデミックテラス(801教室)にて、株式会社アイシン(第1先行開発部)および、テレビ等のメディアでも著名な皮膚ガス研究の第一人者である東海大学理学部化学科の関根嘉香教授をお迎えし、顔合わせを兼ねた三者による研究交流会を開催しました。

 今回のミーティングは、皮膚ガスプロジェクトを多角的に支えてこられた関根教授と、本学の兒玉隆之教授、そしてアイシンとの間で、共通の理念である「ヒトを理解、ヒトを支援」という視点を深く共有し、最新の知見と今後の協力体制を一層強固にするために実施されました。

 当日は、アイシン第1先行開発部からのグループ紹介およびこれまでの連携活動の振り返りに続き、本学の兒玉教授より脳神経生理学に基づく最新知見と今後の展望が発表されました。兒玉教授はこれまでアイシンとの共同研究において、「あしふみ」や「あしふわ」といった足元からのアプローチによるメンタルケア手法の有効性検証を主導してきました。足首の自動運動による「あしふわモード(左島などの感情関連領域が反応し、ネガティブ感情スコアを6.2%減)」や、自ら足を動かす「あしふみモード(デフォルトモードネットワークや右下頭頂小葉が反応し、ネガティブ感情スコアを6.0%減)」などについて、脳波計測を通じた科学的根拠の構築に大きく貢献しています。

 さらに、テレビやメディア等でも広く知られ、皮膚ガス研究の最前線を牽引する東海大学の関根教授からは、アイシンとの共同開発による皮膚ガスを用いたストレス測定技術や、生体ガス分析を通じた新たな代謝活動指標に関する最先端のご講演をいただき、活発な意見交換が行われました。

 アイシンと関根教授が推進する皮膚ガスによるアプローチと、兒玉教授が推進する脳波(あしふみ等)によるアプローチの融合は、基礎研究における「正しさ」の追求と、社会実装における「役立たせる」の追求の両立を目指しています。今後は、「脳波によって『こころ』の微細な揺らぎや神経活動を捉え、皮膚ガスによって『からだ』の代謝やストレス状態を捉える」という両者の最先端知見を高度に掛け合わせることで、これまでにない革新的なメンタルウェルネス評価・支援システムの構築が可能になります。大学の基礎研究が持つ高い新規性と、グローバル企業であるアイシンの強力な技術・システム化力を掛け合わせる産学連携ならではの強みを最大限に活かし、人々の心身の健康とウェルネスを支える社会の実現に向けた社会実装を加速させてまいります。

兒玉教授とアイシンが共同で有効性検証した新しいメンタルケア手法

関根教授とアイシンの共同開発による皮膚ガスを用いたストレス測定器

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