甘樫丘東麓遺跡で「堀塀」出土について猪熊兼勝名誉教授がコメント

 3月18日、明日香村の甘樫丘東麓(あまかしのおかとうろく)遺跡(奈良県)で、谷の斜面から7世紀前半頃の堀塀が出土したと奈良文化財研究所が発表した。日本書紀に記された蘇我邸の城柵(きかき)とみられ、丘の上も邸宅に利用されていた可能性があるという。猪熊兼勝名誉教授は「甘樫丘東麓遺跡では、今回の堀塀のほか、過去に石垣も見つかっており、蘇我氏邸宅についての日本書紀の記述をほうふつさせる。ただいずれも簡素な造りで、本格的な防御施設というより、甘樫丘から対峙した天皇家への力を誇示するために築いた装飾的なものだったのでは」とコメントしている。

【2010年3月19日  朝日新聞・毎日新聞・読売新聞・京都新聞に掲載】

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