野村幸一郎副学長の近著『宮崎駿の地平』が書評欄で紹介される

 野村幸一郎副学長の近著『宮崎駿の地平 -広場の孤独・照葉樹林・アニミズム』が、寺田操氏により、図書新聞で紹介された。評者は、『宮崎駿の地平』をめぐる方法論は、「作品」を批評の対象として理解するのではなく、生身の「作者」を経由して作品を解読することや宮崎駿の思考の跡や遍歴を辿ること、宮崎自身が語ることを丹念にすくいあげ、つぶさに点検・分析し、宮崎駿という更新されていく運動体に真正面から対峙していると紹介。「絶望的な戦いと祈りに触れたい、共有したという願いが、一冊に結晶した」と括っている。

【2010年6月26日 図書新聞に掲載】

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