京都府内初、『導水施設』を模した土製品が出土されたことについて文化財学科の一瀬和夫教授がコメント

 古墳時代中期築造の芝ヶ原10、11号墳(京都府城陽市)から出土した槽(そう)・樋(ひ)形土製品が『導水施設』を模した破片であることが判明した。府内では初の出土。特に、11号墳から出土した3つの槽がつらなる土製品の出土は全国初で、隣接する2つの古墳からの出土も全国的に例がない。文化財学科の一瀬和夫教授は「3槽以上となると、後の飛鳥時代の酒舟石につながるような複雑な装置が、古墳時代中期に発達していた可能性が考えられる」とコメントした。

【2011年4月28日 城南新報、5月16日 京都新聞に掲載

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