県境を越えた出産の取り組みについて看護学科の遠藤俊子教授がコメント

 愛知県新城市の助産所と、隣県の静岡県浜松市の病院が提携し、30km離れた病院の院内助産所で出産する取り組みが6月27日から始まる。助産所と院内助産所の連携は全国初という。新城市など奥三河地域は2006年に出産施設がなくなった。市は助産所を設け、正常分娩を再開しようとしたが、非常時に対応する嘱託医の確保ができず、今回の取り組みとなった。これに対し、看護学科の遠藤俊子教授は「産科医の負担を減らすため病院に設けられる院内助産所は各地で増えつつあるが、院内助産所と外部の助産師との連携はモデルケースになる。県境を越えて連携できる地域も随所にある。こうした事例を蓄積し、都道府県単位の医療圏を越える広域連携を考えるべきだ」とコメントした。

【2011年6月25日 中日新聞に掲載

2011年度一覧へ