ボストン美術館所蔵品の宮内庁公式調査に文化財学科の一瀬和夫教授がコメント

 仁徳天皇陵とされる大山古墳(大阪府堺市)からの出土と伝えられる、アメリカ・ボストン美術館所蔵の獣帯鏡など5点について、宮内庁書陵部が初の公式調査を行った。年代や購入記録から「大山古墳出土の可能性は極めて低い」と結論づけたことについて、文化財学科の一瀬和夫教授は、「海外の有名美術館の所蔵品を一研究者が調べるのは難しい。遺物の状況や美術館に渡った経緯は不明点が多かった。仁徳天皇陵を管轄する宮内庁が公式調査した意義は大きい」とコメントした。

【2011年8月14日 京都新聞、8月18日 サンケイエクスプレスに掲載

2011年度一覧へ