大阪の文化行政について文化財学科の一瀬和夫教授がコメント

 大阪府の文化行政のあり方が、2008年2月に当選した橋下徹前大阪府知事になり方向性が変わった。大阪府立の狭山池博物館は、府と大阪狭山市の共同運営にするとの方針が打ち出され、泉北考古資料館は堺市に移管、弥生文化博物館、近つ飛鳥博物館は「外へ開かれた博物館」を存続の条件として変革が行われている。大阪らしい文化をどう発信するか、閉鎖に追い込まれた公共文化施設が全国で相次ぐなか、文化財学科の一瀬和夫教授は「大阪の文化力を高めるためには、博物館などの既存施設が抱える文化資産に目を向け、そこに魂を吹き込むことも重要」とコメントした。

【2011年11月21日 朝日新聞に掲載

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