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田端泰子本学名誉教授が産経新聞「文化」にコラムを執筆

 田端泰子本学名誉教授が、「乳母という職業」と題して、産経新聞「文化」にコラムを執筆した。コラムでは、現代の育児支援のこと、平安時代、鎌倉時代、江戸時代に子どもの養育や教育を担っていた乳母の役割について書いている。現代では国が出産・子育てを支援するのが常識となっているが、国としての取り組みは、戦後になってからである。時代をさかのぼり、平安時代は、父母や乳母が養育と教育を担った。乳母の選定ポイントは、教育においてどれほど優秀なのか、後見力がどれほど大きいかであった。優秀な乳母を見つけ出すことは、主夫妻の腕の見せどころであった。鎌倉時代になると、乳母はその働きによって知行地や地頭職を与えられ、男性にも劣らない地位につけるようになる。乳母は女性の職業として成り立ち、幕府内の女房の中で最高の地位とされた。最後に江戸時代。家光の乳母、福に焦点があてられる。この時代、教育の部分は男性の傳(もり)役に肩代わりされ始め、乳母は養育を担っていた。幕府は福の優れた才能を見抜き、養育の仕事を終え、後見の役割を残す福に、朝廷との交渉役などの大役を任せた。そのときに朝廷から「春日局」という局名をもらった。福はまさに、老中など幕府の吏員と同じ大役を果たした乳母であった。乳母は中世の女性にとって理想の職業であったとくくっている。

【2012年5月7日 産経新聞に掲載

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