田端泰子本学名誉教授が京都新聞「リレーメッセージ」にコラムを執筆

 田端泰子本学名誉教授が、「慈愛と尊敬」をテーマとして、京都新聞の「リレーメッセージ」にコラムを執筆した。コラムでは、近年の親子関係がギスギスしたものに変化してきていることから鎌倉時代の親子関係を振り返る。鎌倉時代は、父母や祖父母は子どもを命がけで守り育てた。子は親を最も尊敬し「教令者(教え導く者)」として敬愛した。親子の絆を核に、一族の結束が守られ、親子の慈愛と尊敬によって中世社会は成り立っていた。物資が豊かでない時代にこそ、かえって日本人の心や本質が顕現するのではないだろうかとくくった。

【2012年6月3日 京都新聞に掲載】

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