甘樫丘東麓遺跡で出土した炭化材に猪熊兼勝本学名誉教授がコメント

 7月1日、奈良文化財研究所は、奈良県明日香村の甘樫丘東麓遺跡で出土した炭化した木材片が、放射性炭素年代測定の結果、605~645年のものとみられると発表した。遺跡からはこれまでに、7世紀中頃とみられる建物跡や石垣、焼けた木材などが確認され、大量の炭化したコムギの粒も見つかっている。猪熊兼勝本学名誉教授は「土器などから遺跡の年代を推測してきたが、自然科学的な手法でも追うことができるようになった。蘇我氏の邸宅跡に近づいたのではないか」と話した。

【2014年7月2日 朝日新聞に掲載】

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