国内最古の飛鳥京跡苑池に水上舞台があった可能性に猪熊兼勝本学名誉教授がコメント

 8月2日、奈良県立橿原考古学研究所は、奈良県明日香村の飛鳥京跡苑池で高床式の木造舞台跡とみられる多数の柱穴が、池の中島周辺や岸辺から見つかり、水上舞台が存在した可能性があると発表した。苑池の造営が始まったとされる斉明天皇のときは、島は小さかったことが判明。天武天皇のときに島が曲線を描く姿に拡張され、舞台が新設された可能性が高いという。猪熊兼勝本学名誉教授は「壬申の乱に勝利し、新しい国家づくりを進めた天武天皇が外交の舞台として異国の人を招いて歌や舞でもてなそうと苑池を改修したのだろう」と話した。

【2014年8月3日 朝日新聞、8月4日 京都新聞に掲載】

2014年度一覧へ