1月16日(金)、奈良県立橿原考古学研究所は、奈良県明日香村の小山田遺跡で飛鳥時代最大級の巨大方墳が見つかったと発表した。石舞台古墳を上回る規模や日本書紀の記述などから、橿原考古学研究所は、舒明天皇が最初に葬られた墓(初葬墓)とみるが、蘇我蝦夷の大陵や苑池などの古墳以外の可能性もあるとしている。猪熊兼勝本学名誉教授は「奈良県桜井市の段ノ塚古墳(舒明天皇陵)と石材が同じで積み方もよく似ている。日本書紀に記された、同天皇が最初に葬られた滑谷岡(なめはざまのおか)の墓だった可能性がある」と被葬者の第一候補に舒明天皇をあげている。
【2015年1月16日 朝日新聞・産経新聞・読売新聞・京都新聞、1月23日 朝日新聞に掲載】