田端泰子本学名誉教授が京都新聞「天眼」にコラムを執筆

 田端泰子本学名誉教授が京都新聞「天眼」に「歴史学と歴史小説」と題し、田端名誉教授の研究している中世後期から近世初期にかけての歴史学と歴史小説を対象としたコラムを執筆した。歴史小説との最初の出会いから、野村胡堂が本やテレビ放映で得た私財を奨学金として文学・芸術系の院生に対する奨学金にあてた話。また、司馬遼太郎は、執筆テーマについての関連史料を広く探し求めては自費で買い集め、先行研究を読み込んだ上で熟考する研究姿勢であることなどを紹介し、歴史学研究者が歴史小説を好きになる共通点などをあげた。田端名誉教授は、歴史学研究の空白部分を埋める新しい発想に基づいた歴史小説は、まさに現代の未解明部分に光をあてる点で、多くの支持者を獲得すると思うと結んでいる。

【2017年9月10日 京都新聞に掲載】

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