2月21日(水)、飛鳥寺西方遺跡(奈良県明日香村)で1棟の建物跡が出土したと、明日香村教育委員会が発表した。飛鳥寺西方遺跡は、中大兄皇子と中臣鎌足が初めて出会った「槻の木の広場」と考えられており、「日本書紀」にここで東北地方の蝦夷や南九州の隼人らを招き、宴会を催すなどして接待したと記されている。猪熊兼勝本学名誉教授は「今回の建物は宴会施設の可能性があり、日本書紀に記録されたような蝦夷や隼人らをもてなし、相撲をとった場所かもしれない。広場はさまざまな儀式が行われる機能的なエリアだった」とコメントした。
【2018年2月22日 朝日新聞に掲載】