キトラ古墳壁画が重要文化財に答申されたことに猪熊兼勝本学名誉教授がコメント

 3月9日(金)、文化審議会は、国宝に5件、「キトラ古墳壁画」(奈良県明日香村)を含む50件を重要文化財に指定するように文部科学相に答申した。キトラ古墳は発見から35年。現存する世界最古の壁画とされる。劣化のため国内で初めてはぎ取って修理するなどの経過をたどっている。猪熊兼勝本学名誉教授は、壁画の発見に携わり、同村の住民と調査を進め、発掘せずに石室内をファイバースコープで撮影し、玄武の壁画を捉えた。猪熊本学名誉教授は、「文化財の価値や保護の大切さを多くの方に知っていただくきっかけになってほしい」とコメントした。

【2018年3月10日 朝日新聞に掲載】

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