田端泰子本学名誉教授が近著『室町将軍の御台所』が紹介される

 田端泰子本学名誉教授は『室町将軍の御台所』(吉川弘文館、2018年)を刊行した。著書では、室町時代の将軍家に嫁いだ公家・日野家の一族から日野康子・重子・富子ら将軍の夫人、御台所は、どのような役割を果たしたのかをまとめていて、御台所らが政務を執った経緯や、資金源などにもふれている。田端名誉教授はインタビューで「日野富子は、公家や社寺関連の史料を丁寧に読めば、夫、8代将軍・足利義政を差しおいて政権を握ったといった印象は間違いだとわかる。中世、将軍の妻が相当な私財を持ち、政治にも力を尽くしたことを示せたと思います」と話した。

【2018年11月26日 読売新聞に掲載】

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