飛鳥京跡苑池について猪熊兼勝本学名誉教授がコメント

 8月8日(木)、国内初の皇居に隣接した宮廷庭園跡とされる飛鳥京跡苑池(奈良県明日香村)の北池から流水施設が出土したと奈良県立橿原考古学研究所が発表した。苑池の北池は、水深約2~3メートルのすり鉢状の形状とされてきたが、丁寧に加工された想定外の石敷き遺構が出土し、北東隅は水につからない空間だったことが判明した。流水施設で行われていたことについて猪熊兼勝本学名誉教授は「天皇が、儀式や占いなどの前に身を清める『みそぎの場』だったのではないか」とコメントした。

【2019年8月9日 朝日新聞に掲載】

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