新型コロナウイルス感染症の拡大を巡り、多くの学生が感染し京都の各大学は対応に追われた。また、感染者情報をどのように公表すればいいのか、各大学で模索が続いている。本学では、6月上旬に新たなガイドラインを作成し、キャンパス内で感染が発生した場合は公表するが、キャンパスの外で学生が感染した場合は、原則として公表しない方針。感染拡大防止のために、クラスターなどの発生場所の周知は重要だが、感染者の属性を必要以上に公表することはしない。日比野学長は「学生には感染防御を徹底させる。学生の個人情報を守りつつ、社会的な責任は果たしたい。また今後も社会の意見に耳を傾けながら必要ならガイドラインを改善していきたい」と話した。
【2020年6月27日 京都新聞に掲載】