緊急事態宣言発令時の図書館の開館について文学部歴史遺産学科の嶋田学教授がコメント

 緊急事態宣言発令時の図書館の開館について、政府は当初休館要請の対象としていたが、途中から感染対策をしたうえで開館することを認めた。日本図書館協会は、昨年5月にまとめたガイドラインで、「来館することなく受けられるサービスの提供をめざすことが望ましい」としている。だが、公立図書館では、休館や開館時間の短縮、滞在時間の制限、貸し出しサービスなどが自治体によって異なる。文学部歴史遺産学科の嶋田学教授は、「図書館は誰にでも開かれ、人と情報をつなぐ重要な役割がある。各地の感染状況などに応じた対策を行うことは欠かせないが、その中でもネットの活用など市民の知る自由、学ぶ権利に応えるための工夫をしてほしい」と話した。

【2021年5月11日 読売新聞・夕刊に掲載】

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