本学客員教授で『魔女の宅急便』作者の角野栄子氏が特別講義

 1月18日(火)、『魔女の宅急便』作者で本学客員教授 角野栄子先生による特別講義が行われました。テーマは、「物語はどのようにつくられていくのか」です。
 文章を書くときに大切なことは「自由に書くこと」だから、人の目を気にせず、何でもいいから思ったことを書き留めておくといいと先生は創作活動の秘訣をまず披露。

 また、角野先生が20世紀最高の児童文学作品と賞する『トムは真夜中の庭で』の作者フィリッパ・ピアスを訪ねたときに出会った時計の話や、空から見たニューヨークの街の風景が、『魔女の宅急便』の「空を飛ぶ魔女」というキャラクター誕生につながったエピソードなどを紹介。受講生は熱心にメモをとっていました。話題はさらに、自分の心に引っかかったことをいかに物語へとつなげるのか、思いついた物語をどのように構築していくか、フィクションのなかでいかにしてリアリティをもたせていくか、というテーマへと展開していきました。
 最後のお話は、自身が移民としてブラジルに渡った経験など、さまざまな出来事や人とのふれあいのエピソード。この体験がさまざまな物語の着想につながったことから、「若い人たちも、もっと外に出ていろんなことを経験してほしい。一方で多くの物語を読み、目に見えない世界への想像力を豊かにし、ぜひ書くことにもチャレンジしてほしい」と結ばれました。

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