本学看護学部および看護実践異文化国際センターでは、11月20日(日)、看護国際フォーラム2011を国立京都国際会館で開催しました。当日は、国内外から4名の講師を迎え、「看護実践や看護教育の現場で臨床倫理をいかに育てるか?」をテーマに講演と討論を行いました。
青木圭介本学学長の開会挨拶の後、キャロル・テイラー氏(ジョージタウン大学臨床倫理センター長、医学・看護学教授)が「医療の倫理と看護:新たな、そして繰り返し起こる課題 米国から見た視点」と題して講演。日々の看護実践において経験する非常に多岐にわたる倫理上の課題について、そして、そのための実践的なツールや事例紹介について 話され、もっとも脆弱であるがゆえに特別な配慮が必要な人々に医療を提供する看護の役割に焦点をあて、将来に向けての提言を述べて締めくくられました。
続いて行われたシンポジウムでは、高田早苗氏(日本赤十字看護大学学長)が「学部基礎教育課程における倫理能力の育成」について、また宇佐美しおり氏(熊本大学大学院生命科学研究部教授)が「現任教育及び大学院教育における臨床倫理観の育成-精神看護CNSの立場から-」、そして藤野みつ子氏(滋賀医科大学医学部附属病院副病院長・看護部長)が「臨床倫理を育てる」をテーマに報告されました。最後に、前原澄子教授(本学看護学部長・大学院看護学研究科長)を座長として、講演者4名によるディスカッションが行われました。