看護学部公開講座「災害支援と連携を考える集い」を開催

20120824.jpg

 8月24日(木)、本学看護学部による公開講座「災害支援と連携を考える集い~被災地域の大学が経験した支援の共有から~」を開催しました。当日は、看護学部3・4回生を中心に一般の方も含めて158人が参加。ネットワークの活用による被災地の健康ニーズの把握や支援、今後求められる保健・医療・福祉システムなどに関する情報の集積と共有について考えました。
 講座は、3つのプログラムで構成。
 プログラム1では、東北大学大学院医学研究科保健学専攻の跡上富美准教授と、同博士後期課程の佐藤眞理さんが講演。テーマは、跡上准教授が「東日本大震災の看護職の働き方と葛藤」、佐藤さんが「被災地支援と研究活動」で、被災者を目の前にした看護職としての支援活動と、研究者として今後の災害時に活かす情報の蓄積や研究活動とのバランスに悩んだことが率直に語られました。
 プログラム2では、岩手県立大学看護学部の福島裕子准教授が「東日本大震災被災地における女性の悩み・助産師活動の実際」と題し、助産師が被災地をめぐって行った女性支援活動の取り組みについて報告を行いました。
 プログラム3は、山形県立保健医療大学保健医療学部看護学科の大平光子教授が「被災地受け入れの経験と課題」というテーマで報告。被災していない地域である山形市が行った、1,000人規模の被災者の受け入れとその支援活動についての経験を語りました。

2012年度一覧へ