健康科学部新学科開設記念健康科学フォーラムを開催

 7月22日(土)、本学健康科学部新学科開設記念健康科学フォーラム「認知症は怖くない-認知症と上手く付き合うコツ-」をキャンパスプラザ京都で開催しました。
 第1部では、基調講演として近藤敏氏(広島都市学園大学健康科学部リハビリテーション学科教授)が「認知症と上手く付き合うコツ」と題した講演を行い、同氏が運営するデイサービス施設での出来事や、自身の母親に対する介護経験などの実例を交えながら、認知症の症状や患者本人の感覚、患者に対してとるべき対応、介護者の苦労などについて触れました。
 第2部のシンポジウムでは、小川敬之氏(九州保健福祉大学保健科学部作業療法学科教授)が「認知症の人にやさしい街づくり」をテーマに講演を行ったのち、兒玉隆之准教授(本学健康科学部理学療法学科)が脳科学の観点から、認知症患者の脳のメカニズムや、認知症予備軍とされる人たちの行動傾向等について紹介し、安彦鉄平専任講師(本学健康科学部理学療法学科)が、自身が3年間にわたって実施した滋賀県野洲市在住高齢者の健康測定データをもとに、認知機能の衰えが見られた被験者の傾向などを紹介しました。また、高齢者の健康増進用に考案された「たちばな健康体操」を実演し、受講者全員で取り組みました。
 その後、村田伸教授(本学健康科学部理学療法学科)をコーディネーターにパネルディスカッションが開かれ「認知症の症状としてどこまでは自宅で介護ができ、どこからは施設入所を考えるべきか」や「よい施設を見極めるにはどこを見るべきか」といった話題について、講師が実体験や専門性の見地から回答しました。
フォーラムの終了後には、各講師へ受講者が質問に押し寄せ、本フォーラムのテーマに対する関心の高さがうかがわれました。

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