10月26日(土)、本学総合研究センター主催のレジリエンス・シンポジウム「京都が京都であり続ける社会の創造にむけて」がキャンパスプラザ京都で開催されました。
基調講演講師に藤井聡氏、報告・パネリストとして藤田裕之氏、明致親吾氏の産学公それぞれの立場の講師を招き、本学の岡田知弘教授とともに、「レジリエンス」につながる取り組みを紹介し、これからの持続可能なまちづくりを考える機会となりました。
第1部は藤井氏が「国土強靭化論」と題し、昨今の大規模自然災害を題材に、防災・減災の重要性や国家をあげたリスクマネジメントについて講演されました。
第2部は、まず最初に藤田氏が「京都発!レジリエンスとSDGsの融合」をテーマに、京都市のレジリエンス戦略やSDGsの推進を踏まえたレジリエンス構築について、続いて明致氏が「CSRとレジリエンス」をテーマに、レジリエンスを意識したCSRの具体的な取組について、最後に岡田教授が「京都が京都であり続けるために、何が必要か―地域経済学の視点から―」をテーマに、災害や地域経済の空洞化などの危機には地域社会の復元力が鍵となるので、地域の個性にあわせた政策が重要であることなどについて報告を行いました。
第3部のパネルディスカッションでは、レジリエンスやSDGs、防災・減災などに関するさまざまな話題について、各講師が実体験や専門性の見地から回答し、シンポジウムは盛況のうちに終了しました。
▮登壇者
・基調講演講師:藤井 聡 (一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会副会長/ 京都大学大学院工学研究科教授/京都大学レジリエンス実践ユニット長)
・パネリスト :藤田 裕之 (レジリエント・シティ京都市統括監/国際交流会館館長/前京都市副市長)
明致 親吾 (京都CSR推進協議会会長/オムロン株式会社元副社長)
岡田 知弘 (京都橘大学現代ビジネス学部経営学科教授)
・コーディネーター:平尾 毅 (京都橘大学現代ビジネス学部経営学科教授)