6月16日(水)看護学部生を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種を京都橘大学キャンパス内にて実施しました。
本学看護学部は、4年間を通して、病院、こども園、高齢者施設など多様な実習先を経験するカリキュラムとなっています。特に、2回生以上からは、医療現場等へ研修にいく機会が多く、学生や受け入れ機関が安心して安全に実習を行うため、感染対策をさまざまに講じてきました。これまでにも、ひっ迫する医療現場の負荷や学生の費用負担を可能な限り軽減することを目的として、健康科学部臨床検査学科に所属する教員が学内にてPCR検査を行っています。
このような状況の中で、京都府から医療従事者枠として、ワクチンの提供をいただき、希望のあった看護学部の学生約150人への接種を実施しました。
この取り組みでは、看護学部看護学科・健康科学部救急救命学科の教員18人からなるチームですべての接種オペレーション(受付、予診チェック、予診、接種、接種後観察)を実現しました。
特に、コロナ禍で「密」になる状況を回避するために、被接種者を6グループにわけて集合時間をずらし、会場はすべてのエリアでソーシャルディスタンスを確保するとともに、動線を一方向にして混雑を回避するなどさまざまな工夫を行いました。
学生からは、親しみのある先生に接種してもらえることへの安心感とともに、
「看護師としてワクチン接種支援に先生方が参加しているということを聞き、改めて医療従事者としての姿勢を実感しました」
「ワクチンをこんなに早い段階で大学生である私たちが接種できるということに驚きました。実習先の方や患者さんに安心してもらえると思います」
といった声があがっていました。
本学は、これまでに過疎地や大規模接種会場などにおいて、ワクチン接種支援に参加してきました。これらの経験を踏まえ、職域接種が可能となる体制が整えられるということから、現在関係省庁と協議のうえ、準備を進めています。
「大学のまち、京都」だからこそ、学生・院生の皆さんが安心して、安全に学びを継続できる環境を整えることは、大学が果たすべき非常に重要な役割のひとつです。コロナ禍で様々な困難が続きますが、社会の危機に対して、京都橘大学のマンパワーを結集し、地域医療への貢献も含め、行動していきたいと思います。