まちづくり研究会・文化的空間デザイン研究会が京都景観賞「景観づくり活動部門」において審査員奨励賞を受賞しました

 2021年11月30日(火)、京都市の「京都景観賞」の景観づくり活動部門において、まちづくり研究会・文化的空間デザイン研究会が外部団体との共同による取り組みで審査員奨励賞を受賞しました。これは、京都市内を主たる活動の場とする優れた景観づくりの取り組みを表彰するものです。
 今回受賞した取り組みのテーマは「白川あかり茶の湯〜茶の湯文化を活用し、学生と市民が交流しながら景観を再発見するプログラム〜」で、本学の京都橘大学まちづくり研究会・文化的空間デザイン研究会と、白川あかり茶の湯の会、スペースデザインカレッジ京都校による共同プロジェクトです。京都の景観を再発見するために、河川や公園などの公共の空き地に茶の湯と関連するプログラム「茶室」「野点」「インスタレーション※1」「ワークショップ」を行うことで来訪者に新たな視点を持って、その場所を鑑賞してもらうことをめざしています。
 本学のまちづくり研究会・文化的空間デザイン研究会は、この活動のなかで、2020年に蹴上疏水公園全体に竹風鈴を使ったインスタレーションを行いました。蹴上疏水公園が歴史的・地形的に人・物・水・風の4つの通り道(流れ)であったことを、竹風鈴を使い表現しています。そして、2021年には、蹴上疏水公園の日常の景観を、お茶を飲みながら楽しんでもらうことを目的とした散策MAP「茶座マップ※2」の作成を行いました。マップには公園を訪れた人たちが自然や歴史を楽しめるスポットを五感で評価し紹介しています。この「茶座」のプログラムは、参加した一般の方からも好評で今後も新たなプログラムを構想しています。

※1インスタレーションとは、現代美術の手法で作品を単体としてではなく、展示する空間を含めて全体の作品とし、見ている観客がその「場」にいて体験できる芸術作品のことをいいます。
※2「茶座」とは、公園や寺院などの開けた場所でお茶を飲みながら読書や会話を楽しむ中国成都の野外喫茶文化のこと。

茶座マップ.jpg 茶座マップ1.jpg
散策MAP「茶座マップ」

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