2022年7月1日(金)、本学キャンパスにて、七夕陶灯路2022『百鬼夜行』が開催されました。今回で14回目となるイベントで、企画から運営までを経営学部、経済学部、工学部の学生たちからなる実行委員会で担っています。「陶灯路」とは、京都の伝統産業である清水焼の陶器や切り子グラスを使った灯りのイベントで、地域との連携活動から生まれました。陶器やグラスに水を張り、ろうそくを浮かべて灯りをともし、それらを並べキャンパスを幻想的に彩ります。市民の方を招いての開催は3年ぶりとなり、約400人の来場がありました。
今年のテーマは『百鬼夜行』で、妖怪が練り歩く様子が、清水焼を使って表現されました。この妖怪たちは、学生が山科の課題(少子化や観光資源の埋没など)をモチーフに考案し、清水焼団地の職人さんに描いていただいたものです。
当日は、「妖怪疎水小町」「妖怪タコさらい」「妖怪清水焼小僧」「妖怪まねきナス」などと妖怪の名が付いた4つのゾーン(※1)が設けられました。それぞれのゾーンで、「地域再発見」「伝統工芸品」などのテーマに沿った展示や企画があり、来場者は楽しみながら山科の魅力に触れていました。
また、会場内ではクイズラリーや吹奏楽部・筝曲部の演奏、七夕短冊作り、無印良品 京都山科によるお菓子や軽食の移動販売なども実施されました。
実行委員長の辻秀一さん(現代ビジネス学部3回生 ※2)は、「これぞ陶灯路。子どもの笑い声が聞こえてくることが本当に嬉しいです」と笑顔で話しました。
暑い中でしたが、参加された方々は思い思いの過ごし方で、陶灯路を存分に楽しんでいました。陶器やグラスの中でぼんやりとゆらめく灯りを眺めるひとときは、夏の蒸し暑さも忘れてしまうぐらいの癒しの時間となりました。
※1:4つのゾーンについて
「妖怪疎水小町」ゾーン
山科には山科疎水や随心院など様々な観光名所があります。観光地としての魅力を、地域の方に再発見してもらいたいと願いをこめたゾーンです。
「妖怪タコさらい」ゾーン
山科のこどもと家族の居場所づくりをテーマとしたゾーンです。親子が楽しめる縁日をモチーフにしています。
「妖怪清水焼小僧」ゾーン
山科には京焼・清水焼、京仏壇・京仏具、今日うちわなど、様々な伝統的工芸品があります。伝統工芸品の発展を願って設けられたゾーンです。
「妖怪まねきナス」ゾーン
山科ナスをはじめとした京野菜をテーマにしたゾーンです。京野菜の魅力を伝えるために、山科三条街道商店会のキャラクター「もてなすくん」が登場。
※2:経済学部、経営学部、工学部の開設に伴い、現代ビジネス学部は、2021年4月から学生募集を停止しました
※2022年7月4日の京都新聞に記事が掲載されました