看護学部の学生が、京都橘大学シミュレーション・コモンズで「災害トリアージ演習」を実施

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 2022年7月5日(火)、京都橘大学シミュレーション・コモンズで、看護学部の2回生33名が「災害看護学Ⅱ」の授業の一環として、災害トリアージ演習を実施しました。
 災害看護とは、災害が発生した際に医療や看護の知識・技術を提供し、ほかの専門分野と協力・連携しながら行う看護活動です。災害看護に関する基本的知識を学ぶ「災害看護学Ⅰ」(1年次に履修)をふまえ、「災害看護学Ⅱ」では、トリアージ(※)訓練や避難所運営シミュレーションの演習形式、防災・減災訓練を通して災害時の看護の役割を学びます。
 

 演習が実施されたシミュレーション・コモンズは、最新の映像・音響システムを導入しており、当日も災害現場の映像が壁全面に投影され、臨場感のある中で実践的な演習が行われました。また、今回の傷病者役は、4回生や大学院生が担当しました。教員の指導のもと、事前に演技練習をしたり、腕や足には裂傷などの災害メイクを施すなど、よりリアルな演習が行えるよう工夫がなされていました。
 学生たちは2人1組となり、教員の「スタート!」の掛け声とともに、一斉に傷病者に駆け寄り、トリアージを開始しました。傷病者1人当たり約30秒という短く緊迫した時間の中で、声掛けを行いながら、「歩行は可能か、脈拍は正常か」などのチェックによる判定を行い、トリアージタッグを取り付けていました。演習終了後には、教員を交え、グループごとにフィードバックが行われました。教員からの「なぜその色のタッグをつけたのか?」などの質問に学生が回答し、その場で問題点や改善点など意見交換を行い、学びをより深めていました。

 災害時という非日常の事態においても、「人によりそう看護」を常に念頭に置き、目の前の負傷者に真摯に向き合おうとする学生たちの熱い思いが伝わりました。

※トリアージとは、災害等で多数の傷病者が同時に発生した場合に、適切な処置や搬送を行うために治療の優先順位を決定すること。トリアージタッグと呼ばれる4色に分かれた識別票を用い、結果をトリアージタッグに記入し、併せて区分が分かるように一部を切り取り、傷病者の右手首に取り付ける

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