プログラミングを楽しく学んでもらいたい!経済・経営・工学部の学生たちが、「小学生向けプログラミング教室」を開催

 2022年7月30日(土)、本学にて実施された小学生を対象にした夏休みイベント「たちばなサイエンスデー2022」にて、経済・経営・工学部の学生が「小学生向けプログラミング教室」を開催しました。

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 この教室は、経済・経営・工学部合同のPBL授業の一環で、昨今、注目を集めている小学校でのプログラミング教育が、より豊かなものになることをめざしています。前期授業期間を通して学生たちは、京都市立大宅小学校に出向き、小学生へのインタビューや体験プログラムのテストを実施してきました。対象となる小学生に、普段のPC環境や、使いこなしのレベル、プログラミング経験の有無などをヒアリングし、使用するアプリの選定から教室の内容決定まで、準備を重ねてきました。今回のイベントは、その成果発表として、地域の小学1年生~6年生を対象に開催されました。

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京都市立大宅小学校でのインタビューの様子

 当日は、「夏だ!プログラミングだ!ドローンを飛ばそう!」をテーマに、ブロックを組み合わせて、簡単にプログラミングができる子ども用アプリを使用し、障害物が設置されたコースをドローンが進めるように、学生たちの指導の下、子どもたちのプログラミング作業が進んでいきました。小学1年生~6年生までという幅広い年齢層や、プログラミング体験の有無などを考慮し、会場では、難易度を変えた5つのコースが用意されました。また、小学生2人につき学生1人が対応し、コミュニケーションがとりやすい環境を整えるなど、子どもたちがプログラミング体験に興味を持ち、楽しめるような工夫が凝らされていました。プログラミング終了後、実際にドローンを飛ばし、ゴールまで到着した際は、子どもたちからたくさんの歓声があがりました。

 参加した小学生からは、「はじめての体験だったが、とても楽しかった!」「プログラミングは自分で組み立てることができるので楽しい!またやってみたい」、観覧していた保護者からは、「失敗から試行錯誤しながら、最後は成功することができて、とても楽しそうでした」「学生が、子どもに考える時間を与えて、面白さを引き出してくれた。貴重な経験になった」という感想をいただきました。

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プログラミング教室当日の様子

今回のPBLに参加した学生にお話を伺いました。

柴田志織さん 工学部建築デザイン学科 2回生

 以前からプログラミングに興味はありましたが、実際には未経験で、今回はプログラミングに触れる経験になればと思い参加しました。ゼロから小学生向けのプログラミング体験をデザインし、最終的に教室を開催するということで、当初は何から始めたらいいのかわからず不安もありましたが、学部の異なる仲間と試行錯誤する過程や小学生との交流は、とても楽しく貴重な経験となりました。

 私が小中学生の頃は、プログラミングは身近な存在ではありませんでした。しかし、今の小学生は、ゲームなどを通して、プログラミングに関心を持っている子も多く見られます。京都市立大宅小学校でのインタビューでは、プログラミング経験を持つ子どもたちもいて、「プログラミングは楽しい、難しいものではない」という意見を聞いて、ジェネレーションギャップを感じました。
 プログラミング体験をデザインする際、大切にしたことは、小学生にいかにプログラミングを楽しんでもらえるかということです。そこで、子どもたちが興味をもちそうな、ドローンのプログラミングに決定しました。子どもたちに指導する際に気を付けたことは、質問をされた時の答え方です。プログラミングを行う過程で、「考える力」が身につくと考えています。そのため、わからないことがあっても、できるだけ自分たちで考えて答えを出してもらえるよう、すぐに回答せず、学年によってヒントの出し方を工夫し、子どもたちの答えを引き出せるように努めました。
 終了後、小学生から「ありがとう、楽しかった!またやってみたい。」の声を聞けたときは、嬉しく、やりがいを感じました。ゼロから作り上げ完成させるというこの体験は、自分にとって自信になりました。私自身も、初めて体験する子どもたちと同様に、この授業を通して、新しい取り組みに一歩踏み出せたと感じています。今後もプログラミングの勉強をはじめ、色々なことに積極的に取り組んでみようと思っています。

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