世代を超えた地域コミュニティ創造の場『たちばなこども食堂』開設

 2022年12月18日(日)、京都橘大学にて『たちばなこども食堂』を開設しました。この『たちばなこども食堂』は、食を通じて対話を重ね、世代や立場を超えたコミュニティを創出することを目的に、今回初めて実施した取り組みです。本学の食堂を運営する京都橘学園生活協同組合の協力のもと、地域のこどもたちやその保護者の方々に、お弁当を1個200円で提供し、合計販売個数は174食でした。

 こども食堂とは、「こどもが1人でも利用できる無料または低額の食堂」です。2012年がはじまりとされており、開設当初は「こどもの貧困対策」の1つとして広がりをみせましたが、いまでは、大きな目的に「地域づくり」があります。
 一方で、本学も教育・研究の推進とともに、地域コミュニティの活性化も大学の果たすべき重要な役割と捉えています。コロナ禍で失われてきた交流の機会を少しでも取り戻し、地域のにぎわいづくりの一助となればという思いで、このたび『たちばなこども食堂』を開設することとしました。


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 当日は、本学の発達教育学部児童教育学会所属のボランティア団体『げんKids☆応援隊』が、地域のこどもたちに向けて実施する「クリスマス企画」も同時に開催し、地域の方々が楽しめるイベントとなりました。
 クリスマス企画では、クリスマスカードやサンタの帽子づくり、ビンゴ大会などを実施しました。未就学児から小学生まで、幅広い年代のこどもたちが参加し、あちこちで元気な声と笑顔溢れる和やかな場となりました。

 参加した保護者の方は、「京都橘大学の大学祭で以前実施されていた"ちびっこランド"に参加したことがあり、楽しかったことを覚えています。今日も家族みんなで仲良く楽しめ、とても良い時間になりました」「お弁当が200円ととても安く、ボリュームもあって良かったです。こういう機会はありがたいです」と話されました。
 こどもたちは、「大好きなハンバーグが入っていて嬉しかった」「すごく美味しくておなかいっぱい」と笑顔で話しました。

 クリスマス企画を運営した『げんKids☆応援隊』の学生(3回生)は、「これまで小学生対象のイベントは実施したことがありましたが、今回いろんな年代のこどもたちと接することで、未就学児の子には声掛けや教え方を丁寧にしないといけない、と気付くことができました」と話し、将来教育・保育現場で働くことをめざす学生にとっての学びの機会にもなりました。

 『たちばなこども食堂』実行委員長であり、発達教育学部児童教育学科の倉持祐二教授は、「こども同士の交流はもちろんですが、保護者同士のつながりも大きな目的です。今後は、山科でこども食堂を実施している地域の方とも連携しながら、地域交流の場としてより良い運営のカタチを模索し、継続に向けて進めていきます」と話しました。

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