2023年1月17日(火)、現代ビジネス学部都市環境デザイン学科建築・インテリアコースにて、卒業研究のオープンジュリー(公開審査会)が行われました。これは4回生による卒業制作・論文の中から選抜された作品を教員や在学生の前で発表するもので、今年度は個性豊かな制作12点、論文3点のプレゼンが行われました。
審査会では選ばれた15人の学生が、作品・論文について制作背景や課題を説明し、作品のコンセプトと目的、敷地計画や空間計画、自身の作品に込めた思い、研究し考察した結果をプレゼンテーションしました。審査は教員14人によって行われ、図面や模型を間近に観察しながら質問や指摘を行い、改善点を学生にアドバイスしました。
教員それぞれが審査を行った結果、最優秀賞1点と優秀賞2点、そして学生の投票で選ばれた学生賞1点が選出されました。受賞したのは、下記の3人です。
最優秀賞 西川 向日葵さん 「植物造形への陶酔のガーデン―植物観察を⽬的とした公園園路の提案―」
優秀賞・学生賞 吉岡 桃加さん 「選宅地―⾮⽇常的な住空間体験施設の提案―」
優秀賞 伊藤 甫さん 「学びと表現の場―建築に本気で打ち込む場となる寄宿学校の計画―」
最優秀賞に選ばれた西川向日葵さんは「自分の作りたい作品を思うままに作ったので、このように共感してもらえ、評価されるとは予想外でした。卒業研究については昨年の1、2月からアイデアを練っていましたが、具体的な構想がなかなか固まらず苦労しました。10月頃にようやく作品の大枠が決まり、そこから大学で友人たちと夜遅くまで制作に励みました。毎日友人が頑張っている姿に刺激を受けていたので、一人ではここまでやり遂げられなかったと思います。卒業後は大学院で植物と建築についての研究をします。これからも自分の好きなことを自分のペースで頑張りたいです」と話しました。
また、審査員となった教員らは「みなさんはコロナの大打撃を受けた学年ですが、ここまで成長した姿を見せてもらえて大変感慨深かったです。今日発表していない4回生や後輩学生も、この場に来て同じ空間・時間を共有したことに価値があると思います。この経験を大切にこれからも頑張ってください」「長い時間をかけて1つのことに向き合い、ここまでやり遂げられたことに自信をもってほしいです。卒業制作・論文は社会人になってからも、必ず振り返るタイミングがあります。今後の長い人生の中で自分の作品について噛みしめながら、改めて制作の意味について考えていってほしいです」などと話し、学生たちにエールを送りました。
このオープンジュリーで学生たちは今までの学びを振り返りつつ、学生同士で努力と成果を称え合いました。