新入生全員を対象としたBLS(心肺蘇生法)とAEDの講習『橘PUSH講習会』を実施

 2024年4月15日(月)、2024年度新入生を対象とした心肺蘇生講習『橘PUSH講習会』をアカデミックスリンクスにて実施しました。この講習では救急救命学科の教員、学生の協力を得て正しい心肺蘇生の方法を身に付けつつ、緊急時の対応能力を高めることを目的とします。2024年4月15日(月)から4月26日(金)まで、本学の全新入生約1700名が順次受講します。

  近年、AEDが必要な際にいつでも使用可能な環境の整備と併せて、誰もが心肺蘇生とAED使用を行えるように準備しておくことの重要性が高まっています。キャンパス内でも、事故等が発生した場合には、学生の生命と健康を最優先に迅速かつ適切な対応を行うことが求められます。また、地震などの自然災害に備え、非常時に備えた訓練を日常的に実施しておくことは、有事の時に冷静に対応できる力になると考えています。

  講習会では胸骨圧迫とAEDの適切な使用方法を学習しました。座学では、メッセージビデオを視聴し、心肺蘇生の重要性を考える機会となりました。続いて、実習ではトレーニングキットを使用し、倒れた方への声かけや正しい胸骨圧迫の方法、AEDの使い方を実際に体験しました。その後2人1組で実際に人が倒れた際を想定し、傷病者発見からAED使用までの一連の流れを実践しました。

Q 講習を受講してどう感じましたか?
総合心理学科 1回生 廣瀬心花さん 
トレーニングキットを用いて初めて心臓マッサージを行いましたが、思っていた以上に体力が必要であると感じました。今回受講できたことによって、自分でも人を救えるかもしれないので良い体験となりました。これからは万が一のために備えておく意識をもって大学生活を過ごしていきたいです。

総合心理学科 1回生 門脇六花(ゆき)さん
講習を受講するまではAEDの扱いが難しいと思っていましたが、実際に心臓マッサージを行ってみると、思っていた以上に簡単であると感じました。もしこのような事態に遭遇した時には焦らず救命処置を行いたいです。

Q 講習を通じて、新入生に実技を指導してみてどうでしたか?
救命救急学科 2回生 廣瀬亮大くん
今回の実習での実技指導にあたり、それぞれの学生の向き合う姿勢や意識が違う中、この意識の差を無くすべく、救急救命に興味をもってもらえるように工夫して取り組みました。今まで学んできた事を自分でアウトプットする機会をもらったことで、改めて自分自身の成長にもつながり、大きなやりがいを感じました。

河原学生部長(看護学部教授)
もともと京都橘大学の医療系学部については世間的にもなじみがあると思いますが、そのリソースを最大限に使うことで、いざというときに備えた訓練を学生全員に提供できる環境がこの大学にはあると思っています。9学部15学科すべての新入生に講習を行うことはかなりの大きなプロジェクトでもあり各学科を超えて取り組む必要があるので大変ではありますが、それ以上に、命を救うことに誰もが関心を持って、いざというときに備えて身につけてくことに大きな意味があると思います。

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