2024年8月1日(木)に、文学部歴史遺産学科・中久保 辰夫准教授のゼミ生がふるさとの会に協力し、山科区内の墓地にある戦没者の墓碑を調査しました。
この調査は、戦没者の墓碑に刻まれた年齢や亡くなった場所などを調査することで、地元から出征した兵士の実態を後世に伝えていこうと行っているものです。
本調査は10年前にもふるさとの会が行いましたが、墓碑の劣化により、判別ができなかった文字もありました。今回のフィールドワークでは、3D計測を使用した最先端技術を取り入れることで、3次元モデルを作成し、前回の調査では読めなかった文字の解読に挑みました。
文学部歴史遺産学科4回生・勝田 ののはさんは「出身である山科のことをもっと知りたくなった。今の自分がいるのは、過去の人達が歴史を作ってくれたから。地元の戦没者のことを調べて、戦争のことを伝えていくことで、過去の人の思いを未来に繋いでいきたい」と話しました。
中久保准教授は「山科の歴史を詳しく研究されている「ふるさとの会」の方々と、歴史遺産を学ぶ学生が連携をして調査をすることで、この山科にとっての太平洋戦争の実態がわかってきました。石造物の型式学という学術的に成果があったことに加えて、戦争の惨禍を世代を超えて語り継ぐという意味でも重要な調査となりました」と話しました。
■ふるさとの会ホームページ
http://furusato.la.coocan.jp/hurusato2/homeindex.htm
なお、本取り組みは、NHK京都の「京いちにち」でも紹介されました。
■京都 NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20240801/2010020640.html